フランクフルト現地リポート|Fiat & Abarth & Alfa Romeo & Maserati
Fiat, Abarth, Alfa Romeo, Maserati|
フィアット、アバルト、アルファロメオ & マセラティ
フランクフルト現地リポート
個性的なモデルがそろったフィアット、アバルト、アルファロメオ、マセラティ
フランクフルト モーターショーにおけるフィアット グループの各ブランドは、先日お伝えしたフェラーリをのぞくと、大きな華はなかったものの、それぞれ個性的なモデルを発表した。山崎元裕氏による現地リポート。
Text by YAMAZAKI Motohiro
フィアットやアバルト、そしてアルファロメオやマセラティのブースは、いずれも特別仕様車や、2014年モデルの発表がトピックスだった。
初代パンダ4x4登場30周年記念
フィアットブースで特別な存在感をはなっていたのは、「パンダ4×4」の生誕30周年を記念した、限定モデルの「パンダ4×4 アンターティカ」。かつて初代パンダがデビューした時と同様に、ブラック&ホワイトのツートーンカラーを採用。機動性を意識したさまざまな特別装備をあたえたこの限定車は、今年末までにはそのセールスが開始される見込みだという。
さらに「500」シリーズは、エンジン バリエーションを大幅に拡大。市場で人気のツインエアには105ps版が追加設定された。
2台のスペシャルなアバルト
アバルトは、「595」と「695」をベースとした、2台の限定車を発表。アバルト595が誕生して50周年であることを祝する、299台の限定モデルと、49台のみが生産される計画の、「695マセラティ エディション」の両モデルがそれ。いずれもエンジンは1.4リッターの180ps仕様で、アバルト コンペティツィオーネ オートマチック マニュアル ギアボックスが組みあわされる。その魅力的なパフォーマンスはもちろん、争奪戦の激しさでも、これからアバルトファンの心を刺激しそうなモデルである。
既存モデルの熟成を深めるアルファロメオ
「ジュリエッタ」や「ミト」の2014年モデルを披露したのはアルファロメオ。ジュリエッタではフロントグリルや新デザインのホイールが採用されたほか、ボディーカラーにも新色を追加。インテリアでは最新のタッチスクリーンを使用したインフォテインメント システムが装備されたことなどが注目のポイント。エンジンラインナップには150psの2リッター JTDM2エンジンがくわわった。
ミトの2014年モデルも、同様にフロントマスクやエンジン追加が話題。日本仕様にも順次、これらの新世代モデルは導入されることになるだろう。
ファッションブランドとコラボレーションしたマセラティ
またマセラティは、ファッションブランドのエルメネジルド ゼニアとのコラボレーションによる限定車、「エルメネジルド ゼニア エディション」を、新型クワトロポルテをベースにリリース。ゼニアによる豪華でラグジュアリーなインテリアは、まさに一見の価値あり。日本でも人気を集めそうな一台だ。