新型コンパクトSUV「GLAクラス」公開|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz GLA Class|メルセデス・ベンツ GLA クラス
まったくあたらしいコンパクトSUV
新型GLAクラス公開
フランクフルトモーターショーでデビューする、新型コンパクトSUV、「GLA クラス」が正式発表された。実車を含めた詳細はワールドプレミアの会場で公開されるが、いち早く第一報をお届けする。
Text by SAKURAI Kenichi
オンロードからオフロードまで、マルチな才能を持つ新型SUV
9月に開催されるフランクフルトモーターショーでのワールドプレミアを前に、メルセデス・ベンツの新型コンパクトSUV、GLAクラスが正式に発表された。
GLAは、急成長しているコンパクトSUVセグメントにおけるメルセデス・ベンツ初のモデルで、ボディサイズは、全長 4,417 × 全幅 1,804 × 全高 1,494 mmと、新型「Bクラス」にちかいサイズを得ている。もちろんSUVらしく車高はBクラスよりも260 mm近く高いが、フットプリント(路面の専有面積)は同等のコンパクトなものだとおもって良いはずだ。
エクステリデザインは、2013年の上海モーターショーで発表された予告編ともいうべき「コンセプト GLA」のイメージを踏襲。その意味ではさほど大きな驚きはないが、ボディの四隅に配置された大径のタイヤや、オフロード性能が高そうなロードクリアランスなど、オールラウンダーとして活躍が期待されるSUVとしての見所は少なくない。
エンジンは「GLA 200」に1.6リッター(156ps)、と「GLA 250」に2.0リッター(211ps)の、ともにガソリンエンジンを搭載。欧州市場には、これらにくわえ、2.2リッターの排気量で最高出力がことなるふたつのディーゼルエンジン(GLA 200 CDI、GLA 220 CDI)が導入される。
注目の4WDシステムは、「CLA クラス」と同様に走行状況や路面状況に応じて前後のトルク配分を100:0-50:50までのあいだで可変させる4MATICを採用。条件の整った一般路などでは、燃費の良いFFでの走行をおこなう。
コンパクトなボディサイズながら、GLAでは実用的な荷室スペースを確保している。後部座席の背もたれは完全に折りたたむことができ、その場合のラゲッジルーム容量は通常の421リットルから、最大836リットルにまで拡大可能だ。また、オプションとして電動テールゲートも組みあわせることができる。
GLAは、フランクフルトモーターショーで実車を初展示し、欧州市場向けに11月末からオーダーを開始する。2014年初頭から順次デリバリーをおこなう予定だ。
このGLAの投入によって、メルセデス・ベンツは、CセグメントからフルサイズSUVまで、実に5モデルシリーズ(GLA クラス、GLK クラス、ML クラス、GL クラス、G クラス)を有するバリエーション豊かなラインナップを完成させることになる。今後もGLAの詳報を随時おこなう予定なので、そちらもご注目いただきたい。