メルセデスのあたらしい「G」登場」|Mecedes-Benz
Mercedes-Benz G-class|メルセデス・ベンツ Gクラス
メルセデスのあたらしい「G」登場
1979年のデビュー以来、そのスタイリングをほとんど変えることなく、販売から33年が経過した今日も根強い人気を誇るメルセデス・ベンツ「Gクラス」。本国でのマイナーチェンジの発表を受け、ついに日本へ初上陸。販売を開始した。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
日本での導入モデルは「G550」、「G63 AMG」、「G65 AMG」の3台
メルセデス・ベンツ「Gクラス」は、OPENERSでも4月の本国発表につづき、5月の北京モーターショー、さらには九島辰也氏による「G63AMG」の海外試乗インプレッションなど、随時その最新情報をお届けしてきた注目のモデル。今回のアップデートにより日本でのラインナップは「G550」、「G63 AMG」、「G65 AMG」の3モデルとなった。
今回、もっとも変更をくわえられたのはインテリアだ。インパネやセンターコンソールのデザインは大幅に刷新され、メーターまわりには液晶パネルが、ダッシュボード上面中央には7インチワイドディスプレイが設置された。手元で簡単に操作ができるコントローラーを備えた最新鋭の車内テレマティックシステム「COMANDシステム」は、携帯電話と接続することでHDDナビシステムとインターネット検索が連動するほか、Bluetoothオーディオ、ハンズフリー通話が利用できるなど、一気にモダン化が進んだ。いっぽうエクステリアは、新デザインのサイドミラー、LEDのデイタイムランニングライトが全車共通で採用されるも、その無骨な伝統的スタイリングはそのまま。パワーユニットも従来モデルを継承した5.5リッターV型8気筒エンジンを搭載し、最高出力285kW(387ps)/5,500rpm、最大トルク530Nm/2,800-4,800rpmを発揮する。
また安全装備にかんしては、メルセデス・ベンツの最新テクノロジーがオプション設定され、ドライバー斜め後方の車両の存在をサイドミラー上の小さなインジゲーターで知らせる「ブラインドスポットアシスト」や、クルーズコントロールシステム「ディストロニックプラス」、駐車のサポートをおこなう「パークトロニックプラス」などが選択できるようになった。
OPENERS読者が注目すべきは、あらたに設定された「G63 AMG」と「G65 AMG」2台のAMGモデルだろう。新デザインのラジエターグリルにくわえ、大型エアインテークを備えたフロントバンパー、20インチアルミホイール、レッドブレーキキャリパーが採用されるなど、特別感は一段と高まった。「G63AMG」には、最高出力400kW(544ps)/5,500rpm、最大トルク760Nm/2,000-5,000rpmの5.5リッターV8ツインターボエンジンが、また最上位モデルとなる「G65AMG」は6.0リッターV型12気筒エンジンが搭載される。最高出力450kW(612ps)/4,300-5,600rpm、最大トルク1,000Nm/2,300-4,300rpmと、AMGの名に相応しいスペックだ。
価格は「G500」が1,340万円、「G63 AMG」が1,780万円、受注生産となる「G65 AMG」は3,250万円と発表された。本日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じ販売が開始される。いまも昔も世代を超え愛されつづける「Gクラス」。その魅力は永遠か!? 答えはもちろんオーナーだけが知り得る特権だ。
Mercedes-Benz G63 AMG|メルセデス・ベンツG63 AMG
ボディ|全長 4,453 × 全幅 1,760 × 全高 1,951 mm
ホイールベース|2,850 mm
車両重量|2,550 kg
エンジン|V型8気筒 ツインターボチャージャー付
排気量|5,461 cc
ボア × ストローク|98.0 × 90.5 mm
圧縮比|10.0 : 1
最高出力|400 kW (544 ps) / 5,500 rpm
最大トルク|760 Nm / 2,000–5000 rpm
トランスミッション|AMGスピードシフトプラス 7G-TRONIC
最低地上高|232 mm
燃費|13.8 ℓ/100 km(NEDC combined)
CO2排出量|322 g/km
0–100 km/h加速|5.4 秒
最高速度|210 km/h(リミッター作動)
(註:すべて本国の数値)