BMWの“i”、いよいよ本格始動|BMW
BMW|ビー・エム・ダブリュー
東京モーターショーで一般公開
BMWの“i”、いよいよ本格始動
ビー・エム・ダブリューは、今月末に開催される「東京モーターショー」に先駆け、同社初となる量産型電気自動車「i3」と、プラグイン ハイブリッド スポーツカー「i8」のプロダクションモデルを日本で初めて公開した。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
i3は4月よりデリバリー開始、i8は夏以降
11月22日から開幕する東京モーターショーで、ビー・エム・ダブリューのブースの主役を飾るのは、サステイナビリティに焦点を当てたプレミアムなふたつのクルマ。EVの「i3」と、プラグイン・ハイブリッド・スポーツカーの「i8」だ。ショー開幕を目前に控えた今日、この2台が一足先に公開された。
ブランド初の量産型電気自動車として開発されたi3は、既報の通り、カーボンファイバー製のパッセンジャー(乗員)セルと、アルミニウム製シャシー(車台)とその役割を明確に分ける思想で設計されており、車両重量は1,195kgと極めて軽い。
クルマは最高出力125 kW(170ps)、最大トルク250Nmの電気モーターで駆動され、日常使用における航続距離は130-160 km。2気筒ガソリンエンジンを装備するオプションのレンジエクステンダーを搭載することで、航続距離を300kmまで延ばすことも可能だ。日本での販売は来年の4月5日、価格は8パーセントの消費税込みで通常モデルで499万円、レンジエクステンダーを付きでは546万円とされる。
いっぽう「i8」は、そのルックスからもわかるように、都市部におけるゼロエミッション走行を実現するだけでなく、ハイウェイでのスポーティな走り、その両方を可能とするBMWの新世代スポーツカー。最高出力170 kW(231ps)の3気筒ガソリンターボエンジンと、最高出力96kW(131ps)の電気モーターで構成される、いわゆるプラグインハイブリッドシステムを採用する。
0-100km/h加速はわずか4.4秒と俊足ながら、平均燃費は100km走行あたり2.5リッター、CO2排出量は1km走行あたり59gと、高性能スポーツカーに匹敵する運動性能と、コンパクトカー並みの燃費・排出ガス値を兼ねそなえる。日本での価格は1,917万円、デリバリーは2014年夏以降と発表された。
ワールドプレミアは4 シリーズ カブリオレ
11月22日から開催される東京モーターショー。日本でワールドプレミアを迎えるクルマとなるのが、「3シリーズクーペ」改め「4シリーズ」として生まれかわったBMWのあたらしいクーペのオープン版「4 シリーズ カブリオレ」だ。そのルックスは、4シリーズクーペのワイドなキドニーグリル、前後のオーバーハングを極力切り詰めた特徴的なプロポーションを引き継ぎ、極めてスタイリッシュ。ルーフは「3シリーズ カブリオレ」同様に電動メタルトップを採用する。
「435i カブリオレ」をトップモデルに、最高出力域で135kW(184ps)-225kW(306ps)をカバーする、直列6気筒ガソリンエンジン、4気筒ガソリンエンジン、および4気筒ディーゼルエンジンが設定される。
また、4シリーズのハイパフォーマンス版として、去る8月にアメリカ西海岸で開催された「ペブルビーチ コンクール デレガンス」で登場した「コンセプト M4クーペ」もあわせて上陸。もちろん、日本での発売が発表されたばかりの「X5」も会場にお目見えする予定だ。