世界最高峰のドライバーズカーの魅力に迫る|BENTLEY
CAR / FEATURES
2016年2月29日

世界最高峰のドライバーズカーの魅力に迫る|BENTLEY

BENTLEY|ベントレー

乗って触れれば納得できる価値(1)

世界最高のラグジュアリーカーでありながら、圧倒的な走行性能を有するベントレー。それは、クーペの「コンチネンタルGT」から、セダンの「フライングスパー」「ミュルザンヌ」、そしてSUVの「ベンテイガ」にいたるまで、あらゆるモデルに貫かれた伝統であり、価値でもある。ここでは、ベントレーという世界最高峰のドライバーズカーの魅力を改めて明らかにする。

Text by OGAWA Fumio

ドライバーズオリエンテッドなクルマづくり

生活を豊かにしてくれることがクルマの第一義か第二義だとしたら、ベントレーは最右翼に位置している。なにしろ、運転する楽しさ、審美性、ぜいたくさ、ブランド価値、そしてサービス体制、どれをとっても抜きんでているのだ。乗るたびに、その思いを確認するほどだ。

ベントレーというと、必ず引き合いに出されるのが、クルマづくりを始めて間もない1920年代に早くもルマン24時間レースで優勝、27年から30年にかけて連続4回優勝した故事である。

もちろん、ベントレーモーターズがヘリテッジにこだわっているのは理由がある。おそらく、スポーツマインデッドな出自からくる、ファンの期待を、今でも裏切らない自信を持っているからだろう。

Bentley Flying Spur V8|ベントレー フライングスパー V8

Flying Spur V8 S (今秋発売予定)

Bentley Continental GT V8 S Convertible|ベントレー コンチネンタルGT V8 S コンバーチブル

Continental GT V8 S Convertible

ベントレーのモデルは多岐にわたる。クーペ、コンバーチブル、セダン、そして最近ではSUV。共通しているのは、クルマへの情熱が充溢していることだ。ベントレーのプロダクトの魅力とは、ステアリングホイールを握る人の気持ちを中心にクルマづくりがされている(と思わせる)ところにある。

余裕あるボディサイズのセダンでも、ちょっと走らせただけで、運転者の意思に忠実に、気持ちよく動き、思わず感嘆の声が出てしまうほどだ。剛性感のある車体に、緻密に力を出していくエンジンが組み合わされ、ディテールにいたるまで、職人的なこだわりを見せての丁寧な仕上げ。人間の感覚を徹底的に調べ上げ、満足させることを追求した仕事ぶりには頭が下がるほどだ。

Bentley Mulsanne|ベントレー ミュルザンヌ

Mulsanne

Bentley Bentyga|ベントレー ベンテイガ

Bentayga

一例をあげると、ベントレー車を特徴づけている、いわゆるマトリックスグリル。波状の板で格子が組んである。その1枚ずつが、じつは異なる形状をしているのだ。それを組み合わせることで、本当に美しい格子模様ができ上がる。丁寧に手間をかけたベントレーの作りのよさが現れている。感覚的にクオリティがわかる、人間の審美眼を尊重した結果ともいえる。

ひょっとしたら、オーナーの自己満足といわれるかもしれないが、自分で深く満足できる買い物こそ“いいもの”の真骨頂だろう。目立つからとか、人気だからとか、単純な理由で手に入れたものの価値は長続きしない。オーナーの満足度を高めてこそ、価格の正当性が出てくるのである。ベントレーのプロダクトはけっして高くない、という意見がある。乗って触れれば、それも納得できるだろう

Page02. 乗る前から心が浮き立つデザイン

BENTLEY|ベントレー

乗って触れれば納得できる価値(2)

乗る前から心が浮き立つデザイン

「ベントレーは、良いクルマ、速いクルマ、クラス最高のクルマをつくるという使命のために、全力を注ぎ、あらゆる努力をしています」

ベントレーモーターズについて感心するのは、つねに目標を掲げていることだ。クルマづくりへのこだわりといってもいい。

圧倒的な加速力とストレスのないスムーズな走り出しに代表されるドライビング性能が、ベントレーのこだわりのひとつ。ベントレーというと超がつく高級車で、それはゆったりと乗るものという思いを持つ人もいるかもしれないが、ベントレーのよさとは、軽快なハンドリングと意のままに操れるコントロール性にある。そして同時に、(コンチネンタルGTやフライングスパーのように)全輪駆動システムを採用し、あらゆる道での安定した走りも、大きな特長なのだ。

02The Essence of BENTLEY

Continental GT Speed

03The Essence of BENTLEY

Continental GT Speed

走りを支えるのは、圧倒的なパワー、とベントレーモーターズでは説明する。6リッターW12エンジン、6.75リッターV8エンジン、4リッターV8エンジンと、余裕ある排気量でパワフルなパワートレインが採用されている。スムーズな加速は上質感につながるものだが、ベントレー各車はまさに、滑るようにスムーズな加速を体験させてくれる。

単に馬力が高く、足回りがスポーティなクルマを作っているにとどまっていないのも、ベントレーモーターズのこだわりだ。そのため同社はレース活動にも熱心だ。ルマン24時間レースでは、20年代に4回、30年に1回、そして2000年代にレース活動を再開し、2003年に6度目の総合優勝を手中に収めている。

02The Essence of BENTLEY

Bentayga

03The Essence of BENTLEY

Bentayga

現在もFIA(世界自動車連盟)のGT3カテゴリーにおいて、コンチネンタルGT3でレース活動を展開している。欧米を中心に、自動車の世界ではレースに参加してこそ本物のスポーツカーともいわれる。つまりベントレーは、真の意味でスポーティなクルマづくりをしているのである。

デザインもベントレーの大きなこだわりだ。なにしろベントレーのプロダクトは、威風堂々としていながら、審美性が高い。クーペやコンバーチブルはもちろん、セダンですら、躍動感に満ちていて、クルマ好きの心をとらえる魅力を持っているのだ。例えば、大型セダンであっても、乗る前から心が浮き立つクルマなど、ほかにそうあるものではない。

さらにもうひとつ、ベントレーには秘密兵器がある。

Page03. オーダーメイドの悦楽

BENTLEY|ベントレー

乗って触れれば納得できる価値(3)

オーダーメイドの悦楽

ベントレー車のよさは、オーダーメイドができるところにある。車体色はそもそも百科事典のような厚さの色見本から選べるうえ、パテントがないかぎり、あらゆる色を塗ってくれる。それは、富裕層にとって、大きな楽しみとなっている。

「スーパーカーのスピードと超高級車のラグジュアリー性と快適性。高い次元でバランスがとられています」。ベントレーモーターズはそう説明する。一例はコンチネンタルGTだ。最新型では590馬力にまで出力が上がったW12気筒エンジンを搭載するスーパークーペだが、シートは、顔料に加え染料でも仕上げた凝った加工のセミアニリン仕上げが採用されている。速さとぜいたくさを併せ持っているのだ。

02The Essence of BENTLEY

Continental GT Convertible

03The Essence of BENTLEY

Mulsanne

レザーはAグレードという自動車用最高級のハイドを使い、縫製もステッチも専門職人が手がける。ステアリングホイールに巻く革を仕上げるのも職人の技。人間の手作業による縫製は、ごくわずかにいびつな感じが、ぜいたくなものに慣れている人にとって、逆に手づくりの高級感となるとか。そういう話もある。

ウッドパネルも高級車における美の象徴だ。英国人はとりわけウッドに強い関心を持つと、以前取材した内装専門の工場で聞いたことがある。ベントレーでは、バイヤーが理想の素材を海外まで買い付けに出かけるそうだ。そしてさらなるこだわりは、インテリア全体でミラーマッチ(中央から左右同じ模様になるように木目が展開すること)になることという。

02The Essence of BENTLEY

Continental GT Speed

03The Essence of BENTLEY

Bentayga

インテリアの目標は温かみだという。高い設計水準を誇るシャシーに、緻密な制御による高出力のエンジンと、正確なコントロール性を旨としたサスペンション設定とステアリング精度という、見事な工芸品ともいうべきスーパースポーティカーでありながら、人間への配慮を重視する。そこにベントレーというクルマを手にいれる価値があるのだ。

問い合わせ先

ベントレー東京(コーンズ・モータース)

Tel.03-5413-2145

(月曜〜金曜 10:00-19:00、土曜・日曜・祝日 10:00-18:00、無休)

http://www.cornesmotor.com/bentley/

           
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