新型ゴルフにもっとも過激な「R」登場|Volkswagen
Volkswagen Golf R|フォルクスワーゲン ゴルフ R
新型ゴルフにもっとも過激な「R」登場
第7世代のゴルフが2012年9月にワールドプレミアをはたしてから、矢継ぎ早にあたらしいバリエーションを展開するフォルクスワーゲン。このたび、歴代のスポーティモデルである「GTI」、GTIのディーゼル版といえる「GTD」、ワゴンモデルである「エステート(ヴァリアント)」、3.2ℓ/100kmという燃費をほこる「TDIブルーモーション」につづき、もっとも過激な「R」が発表された。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
プラス30ps、マイナス18パーセント
新型「ゴルフR」は、ゴルフ7をベースにモータースポーツ部門Volkswagen R GmbHが手掛けたもっともパワフルなモデルだ。エンジンは、先代とおなじ直列4気筒2リッターターボながら、最高出力は30ps増の最高出力300ps(221kW)を発揮。0-100km/h加速は、6段MTモデルで5.1秒、オプションの6段DSGなら4.9秒をほこり、最高速度は250km/hでリミッターによる抑制がはいる。
動力性能を向上させながらも、ゴルフの他のモデルとおなじようにアイドリングストップ機構やブレーキエネルギー回収システムなどを採用し、燃費の向上をはたしている。その数値は、MTモデルで7.1ℓ/100km(およそ14.1km/ℓ)、DSGモデルでは6.9ℓ/100km(およそ14.5km/ℓ)と、先代モデルとくらべて18パーセント(DSGモデル)も向上している。CO2排出量もおなじく低減されており、MTで165g/km、DSGで159g/kmとされる。
駆動方式は、最新の第五世代のハルデックス カップリングをもちいた、あたらしい4MOTIONシステムを採用。必要に応じて自動的にトルクの配分がおこなわれ、低負荷時にはリアアクスルへのリンクをカットして燃費を向上させるいっぽうで、最大でリアにほぼ100パーセントにちかいトルクを伝達することも可能だという。
電子制御ディファレンシャル(EDS)および、コーナリング時に内輪に軽くブレーキをかけることでハンドリングを向上させるXDS+を標準で採用。横滑り防止装置であるESCには、サーキット等でのスポーツドライビング向けにESCの介入を遅らせる“ESC Sport”モードを搭載。さらに、ボタンを3秒以上押しつづけることにより、ESCを完全にカットできるモードがR専用としてそなわる。
足回りにはスポーツサスペンションがおごられ、通常モデル比でマイナス20mm、GTIとくらべて5mmローダウンされている。タイヤサイズは225/40に、18インチ アロイホイールを標準とし、オプションで19インチが用意される。ブレーキには4輪ともにベンレーテッドディスクが採用され、キャリパーは「R」ロゴ入りのブラック塗装だ。
外観上では、バンパー、サイドシル、アロイホイールが特製のものとなり、バイキセノンヘッドライト、新デザインのLEDデイタイムランニングライト、ダークレッドのLEDリアライト、2本出しのデュアルエグゾーストパイプは標準で装備される。インテリアもスポーティにまとめられ、ファブリックとアルカンターラのコンビネーション スポーツシート、レザーの3本スポークステアリング ホイール、アンビエントライトなどを採用する。
あたらしいゴルフRは、2ドアと4ドアが設定され、今年の第4 四半期にデリバリーが開始される。価格は38,325ユーロ(日本円でおよそ500万円弱)から、とされる。
Volkswagen Golf R|フォルクスワーゲン ゴルフ R
エンジン|1,984 cc 直列4気筒ターボ
最高出力| 221 kW(300 ps)/5,500-6,200 rpm
最大トルク|380 Nm/1,800-5,500 rpm
トランスミッション|6段マニュアル / 6段オートマチック(DSG)
駆動方式|4WD
サスペンション 前|マクファーソンストラット
サスペンション 後|マルチリンク
タイヤ 前/後|225/40R18
ブレーキ 前|ベンチレーテッド ディスク φ340 mm x 30 mm
ブレーキ 後|ベンチレーテッド ディスク φ310 mm x 22 mm
最高速度|250 km/h
0-100km/h加速|5.1 秒(MT) / 4.9秒(DSG)
燃費(NEDC値)|7.1 ℓ/100km(MT) / 6.9 ℓ/100km(DSG)
CO2排出量|165 g/km(MT) / 159 g/km(DSG)
トランク容量|343-1,233 リットル
価格|38,325 ユーロ