BMW i8 の情報を公開|BMW
BMW i8|ビー・エム・ダブリュー i8
BMW i8 の情報を公開
BMWグループはフランスはミラマ(Miramas)で、BMW i8のドライビングイベントを開催し、同時に、いくつかのあたらしい情報を公開した。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
いよいよその姿が明らかになったBMW初の電気自動車「BMW i3」。これにつづいて、BMW iブランドから、2+2シーター プラグインハイブリッドスポーツ「BMW i8」の最新情報が一部公開された。
その基本的な考え方は、姉妹モデルというべきi3と同様。電気自動車としては圧倒的な軽量を実現したi3のように、軽量で、Cd値は0.26と空力的に最適化されており、乗員が搭乗する部分はCFRP製、パワートレインや足まわりにはアルミニウムを多用するという構造を採用。車両中央の低い位置にバッテリーを搭載し、低重心と前50:後50の重量配分を実現した。
i8がi3とことなるのは、パワートレインで、BMW eDriveテクノロジーとよばれる電動装置と、BMW自慢の直列6気筒エンジンを“半分にした”1.5リッター3気筒ツインパワーターボエンジンを組みあわせたハイブリッドカーだという点だ。
ガソリンエンジンは後輪の駆動を担当し、最高出力170kW(231ps)、最大トルク320Nm。前輪は96kW(131ps)、250Nmの電気モーターが駆動する。2つのパワートレインの駆動、出力の分配は可変式で、システム合計出力、およびトルクは266kW(362ps)、570Nmに達する。なめらかな加速感を謳う、その加速性能は、0-100km/h加速4.5秒。設定された最高速度は250km/hだ。
インテリアはi3同様の天然素材の多用はもちろん、インストルメンタルパネルやエアコンの吹き出し口、配線の合理化、軽量化など、細部に至るまで、軽量化を徹底。ガラスはスマートフォンなどで使われる、化学的に剛性を高めたもので、量産自動車としてははじめての採用になるという。乗員スペースとトランクルームをへだてる部分には、2層構造のものが使われているとされる。
サスペンションセッティングやパワートレインのモードを変更する機能もあり、スポーツ、コンフォート、ECO PROが用意される。
BMWならではの“駆け抜ける歓び”と高い環境性能で、新世代スポーツカーの一員になるというBMW i8。これから、さらなる情報も公開されるだろう。市販化も2014年ともう目前。日本にももちろんやってくる。
BMW i8|ビー・エム・ダブリュー i8
ボディサイズ|全長4,689×全幅1,942×全高1,293mm
ホイールベース|2,800 mm
重量|1,490 kg 以下
エンジン|1,499cc 直列3気筒 直噴DOHC ターボ
最高出力| 170kW(231ps)
最大トルク|320Nm
モーター最高出力|96kW(131ps)
モーター最大トルク|250Nm
システム最高出力|266kW(362ps)
システム最大トルク|570Nm
トランスミッション|6段オートマチック
駆動方式|4WD
タイヤ 前/後|195/50R20 / 215/45R20
0-100km/h加速|4.5 秒 以下
最高速度|250km/h
EV時最高速度|120km/h
燃費|2.5 ℓ/100km
CO2排出量|59 g/km
走行可能距離|500 km 以上
EV走行可能距離|約35 km