アウディ「R8スパイダー」「TTRS」「RS3セダン」を日本導入|Audi
Audi R8 Spyder|アウディ R8スパイダー
Audi TTRS Coupe|アウディ TTRS クーペ
Audi TTRS Roadster|アウディ TTRS ロードスター
Audi RS3 Sedan|アウディ RS3 セダン
「R8スパイダー」「TTRS」「RS3セダン」を日本導入
アウディジャパンは“Audi Sport 2017 Press Conference”において、アウディスポーツの新しいモデル「R8スパイダー」「TTRS」「RS3セダン」の導入を発表した。
Text & Photographs by UCHIDA Shunichi
2代目となったアウディR8スパイダー
新型「R8クーペ」の登場から約1年遅れて、「R8スパイダー」が日本デビューした。7年ぶりのフルモデルチェンジで2代目に進化したR8スパイダーのエンジンは、クーペの標準モデルと同様の5.2リッターV型10気筒DOHCエンジンを搭載。その出力は540ps/540Nmである。先代比15パーセントの軽量化に成功したボディにより、0-100km/h加速は3.6秒と先代より0.2秒短縮した。
オープンボディでは剛性が気になるところだが、フレームにアルミとカーボンファーバー強化プラスチック(CFRP)を組み合わせた、総重量208kgの新世代アウディスペースフレーム(ASF)を採用することにより、ねじれ剛性は先代モデルより50パーセントも改善している。
油圧電動式のソフトトップは遮音性に優れたクロス製を採用。そのフレームにはアルミニウムと鋳造マグネシウムを採用し、トップ コンパートメント カバーはCFRP製だ。その開閉時間は約20秒で、50km/h以下であれば開閉操作が可能となる。
エクステリアにおいてルーフの開閉以外でクーペとの差異は、LEDリヤコンビネーションライトの間にハニカムグリルを装着されたことで、クーペとは異なる表情を演出されている。
アウディR8スパイダーの価格は26,180,000円で、7月上旬より全国のアウディスポーツ店で販売が開始される予定だ。
Audi R8 Spyder|アウディ R8スパイダー
Audi TTRS Coupe|アウディ TTRS クーペ
Audi TTRS Roadster|アウディ TTRS ロードスター
Audi RS3 Sedan|アウディ RS3 セダン
「R8スパイダー」「TTRS」「RS3セダン」を日本導入(2)
歴代最速のTT
2015年に日本デビューした3代目「TT」のトップモデルとなる「TTRS」に搭載されるエンジンは、新開発のオールアルミ製直列5気筒TFSIガソリン直噴ターボである。そもそもアウディと5気筒とのゆかりは深く、アウディジャパン代表取締役社長の斎藤徹氏は、「オリジナルクワトロや、アウディモータースポーツの伝統を継承して今に伝わるエンジンです。今回はこの最新バージョンが完成しました」とコメントし、「特に高出力、経済性、軽量化に注力して開発されました」と述べる。
具体的には軽量クランクシャフトの採用等の軽量化技術により、従来型に比べて26kgの重量を削減。新たなターボチャージャーを備え、先代モデルに比べて最高出力は60馬力向上し400psを発揮、最大トルクは30Nm高められ480Nmを発生する。0-100km/h加速タイムは3.7秒(ロードスターは3.9秒)と、歴代TTで最速となった。
更に、コンパクトかつ軽量な電子油圧制御式の多板クラッチをプロペラシャフトの後部に配置することで、前後重量配分を最適化。これを、アウディドライブセレクト(comfort、auto、dynamic、individualの4つの走行モードが選択可能)と協調制御により、先代モデルよりも緻密な制御が行なわれ、「ハンドリング性能もさらに良くなっています」と斎藤氏はいう。
TTRSのエクステリアについて斎藤氏は、「フロントのエアインレットからディフューザーにかけて水平ラインを強調することにより、もともとスポーティなTTのデザインを更に印象づけています」と話す。またフロントエプロン、quattroロゴ、ハニカムパターンの立体的なシングルフレームグリルや、リアフェンダー、テールパイプなどのRSデザインにより、他モデルと明確な差別化が図られた。
もうひとつエクステリアで特徴的なのは、アウディととして初めて有機ELをテールランプに採用したことが挙げられる(オプション)。斎藤氏は、「有機ELは明確なコントラストを持ち、部分的に明るさを調整することも可能で、消費電力も少なくライティング ユニットの重量を軽減することが可能です」とそのメリットをアピールした。
アウディTTRSクーペの価格は962万円、ロードスターは978万円で、3月28日より受注開始、5月中旬より全国のアウディ正規ディーラーとアウディスポーツ店を通じて発売される。
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「R8スパイダー」「TTRS」「RS3セダン」を日本導入(3)
RS3初のセダン登場
今回発表された最後はアウディ「RS3セダン」だ。歴代RS3としては初となるセダンモデルである。
2015年秋に国内で発表した先代の「RS3スポーツバック」と比較し、エンジンの出力は33馬力アップの400ps、480Nmの最大トルクを1,700-5,850rpmを発生。アルミ合金製のクランクケースを採用することで、エンジン単体の重量を従来型の(鋳鉄製クランクケースを採用した)2.5TFSIと比べて26kg削減するなどで、0-100km/h加速は4.1秒となった。
同時に、インテークマニフォールドと燃焼室の両方でガソリンを噴射するデュアルインジェクションや、排気バルブの開閉タイミングを可変コントロールするアウディ バルブ リフトを採用することで、出力性能だけでなく、燃費効率も改善。欧州ドライビングサイクル(NEDC)で100km走行あたりの燃料消費をわずか8.3リッター(およそ12.0km/ℓ)に抑えている。
このモデルも明らかにRSモデルファミリーのデザインを纏っており、スポイラー付きのRS専用フロントバンパーや、より鋭い印象を持つquattroロゴ付きの立体的なシングルフレームグリル、そして、大きく張り出したフロントフェンダー、リアディフューザー、スポイラーリップによりRSであることを主張している。また、引き締まった足回りにより、A3セダンと比較し25mmローダウンされている。
斎藤氏は、「RS3セダン以外にスポーツバックも改良型を年内に投入する予定です。先代RS3スポーツバックは15年秋に導入以来すでに400台販売をしており、人気の高いモデルです。私は今回発売するセダンもスポーツバックと同様に多くの日本のファンに気に入ってもらえると強く確信しています」とコメントした。
アウディRS3の価格は785万円で、7月上旬の発売を予定し、アウディスポーツ及び、アウディ正規ディーラーで取り扱われる。