快速コンパクトセダン「アウディRS3セダン」誕生|Audi
Audi RS3 sedan|アウディ RS3 セダン
快速コンパクトセダン「アウディRS3セダン」誕生
アウディは、パリサロンで「A3セダン」最強モデルとなるアウディ「RS3セダン」を発表した。これはアウディ ハイパフォーマンス モデルであるRSシリーズ最小の4ドア セダンモデルとなる。
Text by OHTO Yasuhiro
RS初の4ドアコンパクト
A3シリーズには、ハッチバックモデルの「RS3 スポーツバック」が設定されているが、RS3 セダンは、その単なる4ドアバージョンではなく、内外装を含め、全面的にアップデートが図られているのが特徴だ。
最も注目すべきは、新しい2.5リッターTFSIエンジンだろう。市販されている直列5気筒エンジンの中で最もパワフルという新エンジンの最高出力は、従来型より33ps引き上げた400psを発揮。さらに最大トルクも480Nmまで強化され、1,700-5,850rpmと幅広い領域でフラットなトルクを発生する。
その性能は、0-100km/h加速4.1秒、最高速度はリミッターにより250km/hに制限されるものの、ユーザーが好みにより280km/hまで引き上げることも可能だ。またエンジンのクランスケースを軽合金製とすることで、従来型エンジンと比べ、26kgの軽量化を実現している。組み合わせされるトランスミッションは、7段DCTのSトロニックとなり、俊敏な変速によるスポーツドライビングが楽しめる。
アウディのフルタイムAWDシステムであるquattroを搭載する足回りは、制御系を含めて専用セッティングが施されており、車高をノーマルより25mmダウン。さらにブレーキシステムも強化され、フロントブレーキは、370mm大径ディスクとし、8ポッドキャリパーを装着。このフロントディスクは、カーボンファイバーセラミック製に変更することも可能だ。ホイールとタイヤの組み合わせは、19インチホイールと235/35R19が標準となる。
Audi RS3 sedan|アウディ RS3 セダン
快速コンパクトセダン「アウディRS3セダン」誕生(2)
内外装もRS専用をまとう
ポテンシャルの高さを予感させるRS専用デザインのエクステリアは、フロントマスクに立体感のあるハニカム仕様のシングルフレームグリルを装着。グリル下部には、RSパフォーマンスモデルにも備わる「quattro」のロゴが輝く。さらにエッジの利いたデザインのLEDヘッドライトユニットと専用のフロントエアロバンパーなどにより、ベースモデルであるA3セダンと明確な差別化が図られている。
またトレッドもフロントが20mm、リヤが14mm拡大され、フロントフェンダーのアーチをワイド化されたことも迫力あるスタイルの構築に、一躍買っている。リヤテールは、フロントと比べ控えめだが、楕円形テールパイプを持つエグゾーストシステムの存在が、只者でないことを主張している。
インテリアは、レーシーでありながら、上品さを忘れない仕上げとなっており、ダークカラーを基調とする。アクセントカラーとして赤をステッチやライン、モールなどに取り入れた。標準となるスポーツシートには、ナッパレザーを使用し、表面にはダイヤモンドステッチが施されている。オプションでヘッドレスト一体型のRSスポーツシートも用意される。
また2眼式のメーターパネルの中央に配置されるドライバーインフォメーションシステムには、ブースト計、油圧計、ラップタイマーを追加。さらにオプションのアウディ バーチャル コクピットでは、RS専用デザインのメーター表示が可能となる。
RSシリーズ初のコンパクト4ドアモデルとなるRS3セダン。日本でも人気の高いA3シリーズの一員だけに、早々の上陸を期待したい。