「ヴァンキッシュ ザガート コンセプト」世界初公開|Aston Martin
Aston Martin Vanquish Zagato Concept
アストンマーティン ヴァンキッシュ ザガート コンセプト
「ヴァンキッシュ ザガート コンセプト」世界初公開
アストンマーティンは、2016年5月にイタリア北部コモ湖畔で開催されたヒストリックカーの祭典「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ」で「ヴァンキッシュ ザガート コンセプト」を世界初公開した。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
ザガートがデザインを手がけた5台目のアストン
ザガートは、イタリア・ミラノを拠点とするカロッツェリアで、1960年の「DB4 GT ザガート」にはじまり、2011年の「V12ザガート」など今回発表された「ヴァンキッシュ ザガート コンセプト」に至るまで5台のコラボレーションモデルをアストンマーティンと生み出してきた。
ヴァンキッシュ ザガート コンセプトは、アストンマーティン デザインチームとザガート デザインチームの密接なコラボレーションによって仕上げられており、アストンマーティンならではのプロポーションを維持しつつも、ザガートの手により、ダイナミズムが強調されている。
すべてのボディワークはカーボンファイバーで製作され、大きな1 ピースパネルを使うことによって、ボディパネルの継ぎ目を大幅に減らすことに成功。サーキット専用モデルである、「ヴァルカン」と同一のLEDブレードをもつ円形のテールライトは、ザガート デザイン伝統のリアビューを彷彿とさせる。
また、「One-77」由来のドアミラー、「DB11」の空力プロフィールの流れをくむ彫刻的なリアエンド、リトラクタブル スポイラー、リアハッチなど、アストンマーティンらしいデザイン要素が各所に散りばめられた。
ルーフには、1950年代からザガートのデザインアイコンである“ダブル バブル”が施され、なだらかなルーフラインの曲線がそのままリヤウィンドウへと繋がり、特徴的なリアシルエットとなっている。
インテリアは、カーボンファイバー、アルマイト処理されたブロンズ、アニリン レザーを組み合わせたダッシュボードなど、ラグジュアリーな空間が広がる。シートやドアセクションには、ザガートのイニシャルである“Z”パターンのキルトがあしらわれるほか、 “ヘッドレストにはエンボス加工で、センターコンソールにはステッチで、それぞれ施されている。
エンジン性能の向上も図られ、ベースの「ヴァンキッシュ」に搭載される自然吸気V型12気筒エンジンは568psから600psへとアップデートされた。
今回はコンセプトモデルということで、生産予定台数、価格ともに未定となっている。