MOVIE|ジャン=マルク・ヴァレ監督、ヴァネッサ・パラディ主演『カフェ・ド・フロール』
MOVIE|ジャン=マルク・ヴァレ監督、ヴァネッサ・パラディ主演
時を越えた愛の物語『カフェ・ド・フロール』
ジャン=マルク・ヴァレ監督と女優ヴァネッサ・パラディがタッグを組んだ人間ドラマ『カフェ・ド・フロール』が3月28日(土)より、恵比寿ガーデンシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次ロードショーされる。
Text by YANAKA Tomomi
ヴァネッサ・パラディがときに厳しくもチャーミングな母の愛を体現
2014年の第86回アカデミー賞で主演男優賞、助演男優賞など3冠を受賞した『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ監督による『カフェ・ド・フロール』。時をまたいだ愛の物語が、日本でもついに公開される。
主演には、ヴァレ監督に「この作品で最大の発見」と言わしめたフランスが誇るミューズ、ヴァネッサ・パラディ。障害をもつ息子を育てる気丈な母親役を演じ、厳しくもチャーミングな母の愛を体現した。また本作で映画デビューを果たした、ミュージシャンのケヴィン・パランの演技にも注目だ。
劇中を彩る重要な音楽は、作品のタイトルともなったマシュー・ハーバートの「カフェ・ド・フロール」。このほかにもピンク・フロイドの伝説的アルバム『狂気』に収録されている「スピーク・トゥ・ミー」「生命の息吹」などの名曲が用いられ、映画の世界に深みを与えている。
交わることのないふたつの時代が交差するとき、生まれる奇跡
1969年、フランス・パリ。シングルマザーで美容師のジャクリーヌにとって、障害を抱える息子ローランは何よりの生きがいであり、かわいくて仕方がない。ふたりは肩を寄せ合うように生きてきた。
一方、時代は飛び、現代のカナダ・モントリオール。DJとして活躍するアントワーヌには、恋に落ちた恋人とふたりの娘がおり、生活には不自由していない。しかし、別れた妻キャロルは離婚の痛手からまだ立ち直っていないのだった。
決して交わることのないふたつの時代が交差するときに生まれる愛の奇跡。ジャン=マルク・ヴァレ監督が送り出す渾身の物語だ。
『カフェ・ド・フロール』
3月28日(土)より、恵比寿ガーデンシネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開
監督・脚本|ジャン=マルク・ヴァレ
出演|ヴァネッサ・パラディ、ケヴィン・パラン、エレーヌ・フローラン、エヴリー・ブロシュ
配給|ファインフィルムズ
2011年/カナダ・フランス/120分
http://www.finefilms.co.jp/cafe/
© 2011 Productions Café de Flore inc. / Monkey Pack Films