ボルボ、SUVシリーズのパワートレーンを一新し、全車電動化へ|VOLVO
CAR / NEWS
2020年8月31日

ボルボ、SUVシリーズのパワートレーンを一新し、全車電動化へ|VOLVO

コンパクトSUV 「XC40」

従来の「T4」「T5」パワートレーンを廃止し、新たに48Vハイブリッドモデル「B4」「B5」と、プラグインハイブリッドモデル「Recharge Plug-in hybrid T5」を設定した。
Recharge Plug-in hybridの T5は、ボルボの小型車向けプラットフォーム「CMA」(コンパクト・モジューラー・アーキテクチャー)初のプラグインハイブリッドモデル。132kW(180ps) / 265Nm(27.0kgm)を発生する新開発3気筒1.5リッター直噴ガソリンターボエンジンに、60kW / 160Nmを発生する電気モーターと、新開発の7段DCTを組み合わせることで、スムーズなドライブフィールと高効率を実現した前輪駆動のモデルになる。
EV走行のみによるゼロエミッション走行が可能で、プラグインレンジは45.6km。また、小排気量エンジンとモーター、7段DCTのコンビネーションによるハイブリッド走行時の燃料消費の最適化を図った。
新しいプロダクトラインとなるRecharge (リチャージ)は、「外部充電可能」という意味から今後導入される電気自動車(BEV=バッテリー エレクトリック ビークル)とプラグインハイブリッド車の呼称として使用され、電動化を推進するボルボ・カーズを象徴する位置づけとなる。
また、B4は145kW(197ps)、300Nm(30.6kgm)を発生する主力エンジンを搭載し、FFモデルとAWDモデルを設定。B5は、184kW(250ps)、350Nm(35.7kgm)を発生する高出力エンジンで、AWDとの組み合わせにより、高い走行性能を実現した。
4気筒2リッターの直噴ターボエンジンには、48Vハイブリッドシステムを採用した高効率な新世代パワートレーンを搭載。ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電し、エンジンの始動や動力補助を行うハイブリッドシステムである。
ISGMはバッテリーモジュールへの充電、エンジンの始動、車両出力補助ならびに制動に使用。スターターモーターに代わってISGMがエンジンを始動することで、アイドリングストップ後の再始動時におけるノイズやバイブレーションの大幅な低減と、より上質感のある走行性能を実現したという。
エンジン本体は、第3世代Drive-E (ドライブイー)パワートレーンで、約90%ものパーツを新設計。優れた効率性と環境性能、コンパクトなデザインを実現しており、新世代プラットフォームのCMAとともに、高いレベルの衝突安全性能を考慮している。
シリンダーの表面処理の改良など、エンジン内部の摩擦 (フリクション) 低減を図るとともに、CDA (シリンダー・ディ・アクティベーション:気筒休止) システムを導入したことで、一定条件を満たした状態での2気筒走行が可能となり、燃費向上を実現。また、車内外の騒音レベルを抑えるために、エキゾーストシステムをはじめさまざまな機構の改良も実施した。価格は409万円〜649万円。
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