6輪駆動のG 63 AMGを日本で限定販売|Mercedes-Benz
CAR / NEWS
2015年1月14日

6輪駆動のG 63 AMGを日本で限定販売|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz G 63 AMG 6x6|メルセデス・ベンツ G 63 AMG 6×6

6輪駆動のメルセデス・ベンツG 63 AMGを国内で販売

メルセデス・ベンツ日本は、東京ミッドタウン内であらたにオープンさせるブランド情報発信拠点「Mercedes me」の発表会において、究極のオフローダー「G 63 AMG 6x6」を日本初公開。あわせて、このモンスターSUVを台数限定で発売する。

Text by OHTO Yasuhiro

Gクラス史上最強のオフローダーを市販化

1979年の誕生いらい、オフロードでの高い走破性とほかのメルセデス車同様の信頼性から根強いファンをもつGクラス。その35年の歴史の全てが凝縮した究極のモデルが登場。日本にも、導入されることが発表された。

G 63 AMG 6x6」は、世界各国に納められている軍用車両や防弾仕様車などの開発をつうじて培った、特殊車両技術を惜しみなく投入した究極オフロードカーだ。メルセデス・ベンツ自身が、「オフロード モンスター」と呼ぶこのマシンは、6つすべてのタイヤが駆動し、5つのデファレンシャルロックを備える。

そのサイズは、全長約6メートル、全幅2メートル以上、全高約2.3メートルと、まさにモンスター。この6輪駆動のドライブトレインは、オーストラリア軍に納入されている軍用モデルの技術が転用されたものだ。また防弾仕様車の技術をベースに開発した「ポータルアクスル」により、最低地上高460mm、限界渡河深度1,000mmを誇り、これは市販モデル「G 63 AMG」の約2倍の性能である。

サスペンションは、防弾仕様車で使われている強化コイルスプリングとラリーレース用に開発されたガス封入式ダンパーを採用。これにより、卓越した走行性能と優れた運動性能を実現しているという。

さらに乗用モデルとしては世界初となる「タイヤ空気圧調整システム」も搭載。これは運転席上部にあるスイッチにより6輪全てのタイヤの空気圧を調整できるもの。通常、3.0barに設定されている空気圧を砂漠などの柔らかい路面では0.5barまで減圧させることで、タイヤの接地面積を増やし、地面への沈み込みを防ぐ。また通常のトラックでは、0.5barまで10分程度かかるものがわずか20秒以下という減圧速度の速さもポイントだ。

Mercedes-Benz G 63 AMG 6x6|メルセデス・ベンツ G 63 AMG 6×6

6輪駆動のメルセデス・ベンツG 63 AMGを国内で販売 (2)

わずか5台限定

パワートレインには、5.5リッターV8直噴ツインターボで最高出力400kW(544ps)、最大トルク760Nmを発揮するAMG自慢の最新ユニットに、俊敏なシフトを得意とする7段AT「AMG SPEED SHIFT PLUS」を組み合わせて搭載している。

モンスターと呼ぶにふさわしい、見るものを圧倒するエステリアのそのなかには、AMGモデルたる豪華なキャビンが広がる。メルセデス・ベンツが誇る最高級のdesignoレザーを贅沢に使用したインテリアは、全席独立式の4シーター構造を採用。後席にも、シートヒーター&シートベンチレーター付き電動可動式シートやリアエンターテイメントシステムが備わるなど、法外にタフで無骨な外観とは裏腹に、じつにラグジュアリーな空間に仕上げられている。

ごくわずかの限定生産モデルでありながら日本仕様専用装備として、日本語対応のCOMANDディスプレイや狭い場所で活躍する360度対応のカメラシステムなどが備わる。生産に時間がかかることもあり、完成後、空輸されるというところから特別なモデルだが、ほかのメルセデス・ベンツ車のように、3年の保証と「メルセデス・ケア」が無償で付属。さらに、大きなトラブル時には、専門のメカニックが、ドイツ本国から飛行機で駆けつけてくれるサービスまである。

日本では、わずか5台の限定販売となるG 63 AMG 6x6の価格は、左ハンドルのみで消費税込み8,000万円。2014年8月31日までの期間限定で全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークにて注文を受付する。アジアでは、現状、日本のみで販売されるという。

           
Photo Gallery