V12 ヴァンテージ Sとヴァンキッシュ ヴォランテを発表|Aston Martin
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2015年4月3日

V12 ヴァンテージ Sとヴァンキッシュ ヴォランテを発表|Aston Martin

Aston Martin V12 Vantage S|アストンマーティン V12 ヴァンテージ S
Aston Martin Vanquish Volante|アストンマーティン ヴァンキッシュ ヴォランテ

V12 ヴァンテージ Sとヴァンキッシュ ヴォランテを発表

今年で創業100周年を迎えたアストンマーティンは、11月6日都内で「V12 ヴァンテージ」の後継モデルとなる「V12 ヴァンテージ S」とトップレンジに位置する「ヴァンキッシュ」のオープンモデル、「ヴァンキッシュ ヴォランテ」を発表した。

Text by SAKURAI Kenichi

歴代最高スペックとなる573psのV12を搭載

アストンマーティンは、11月6日、「ヴァンテージ」をベースにV12エンジンを搭載したもっともスポーティな「V12ヴァンテージ」の後継となる「V12 ヴァンテージ S」と、「DBS」の後継として現行レンジのトップモデルに位置する「ヴァンキッシュ」のオープンバージョン、「ヴァンキッシュ ヴォランテ」を都内で発表した。

「V12 ヴァンテージ S」

「ヴァンテージ」はコンパクトな2ドアクーペ/ロードスター(オープン)のボディに、V8エンジンを搭載した、アストンマーティンブランドのエントリーモデル的な存在だ。しかしエントリーといっても、そこはアストンマーティン。ニュルブルクリンク24時間耐久レースをはじめ多くのレースをこの「V8 ヴァンテージ」をベースにしたレーシングマシンで闘うなど、ポテンシャルは折り紙付きだ。

今回日本でも発売を開始するV12 ヴァンテージ Sは、このV8 ヴァンテージにV12エンジンを搭載し6段MTのみが設定されていた硬派な「V12 ヴァンテージ」の後継モデルにあたるものだ。あらたに“S”の称号を得たV12 ヴァンテージ Sは、歴代最高性能を誇る573psの最高出力と620Nm(63.2kgm)の最大トルクを発生する、AM28(6.0リッターV12)ユニットを採用。これにアストンマーティンがスポーツシフトIII AMT(オートメーテッド マニュアル ギアボックス)と呼ぶ7段のボタイズドMT(2ペダル)を組み合わせた。

Aston Martin V12 Vantage S|アストンマーティン V12 ヴァンテージ S

Aston Martin V12 Vantage S|アストンマーティン V12 ヴァンテージ S

このエンジンは、トップモデルの「ヴァンキッシュ」に搭載される自然吸気の6.0リッターV12エンジンと同一。ただし、V12 ヴァンテージ Sでは、もともと軽量な「V8 ヴァンテージ」のボディがベースであることにくわえ、トランスミッションの変更でマイナス25kg、専用の軽量シートや軽量エキゾーストシステム、カーボン製のフロントグリルやディフューザーなど、あらゆる箇所で軽量化を念頭に置き設計されたパーツをふんだんに使用。V12エンジンを搭載しながら、ボディ重量をわずか1665kgに抑えている。よって、その運動性能は、フラッグシップであるヴァンキッシュ以上となることは明白だ。

事実、V12 ヴァンテージ Sの0-100km/h加速は3.9秒、最高速は330km/hにまで達する。これは最高速度295km/hを誇る現行フラッグシップモデル、ヴァンキッシュのさらに上をいくパフォーマンスである。100年の歴史を誇るアストンマーティン史上でも、究極の限定モデル「One-77」に次ぐ、歴代最高性能を持つ獰猛なスーパーマシンであることは間違いない。

ちなみに価格は2,239万8,000円と発表された。これだけのパフォーマンスが、ライバルたちよりもリーズナブルなプライスで手に入るのだから、パフォーマンスにうるさいスーパーカーファンたちも、黙ってはいないだろう。

Aston Martin V12 Vantage S|アストンマーティン V12 ヴァンテージ S
Aston Martin Vanquish Volante|アストンマーティン ヴァンキッシュ ヴォランテ

V12 ヴァンテージ Sとヴァンキッシュ ヴォランテを発表 (2)

「ヴァンキッシュ ヴォランテ」

いっぽう今回、V12 ヴァンテージ Sと同時に発表された「ヴァキッシュ ヴォランテ」は、007シリーズのボンドカーとしてすでにお馴染みとなった「DBS」の後継に当たるヴァンキッシュの「ヴォランテ(オープン)」バージョン。アストンマーティンは伝統的に、コンバーチブルモデルをヴォランテと呼んでおり、今回もその法則に従ったものだ。

ただし、「V8 ヴァンテージ」は、2シーターモデルであるために、例外的にロードスターの名が与えられているが、それはスポーティなキャラクターを強調するためである。

クーペモデル同様、エンジンは6.0リッターのV12。自然吸気エンジンのなかでもトップクラスとなる、最高出力573ps、最大トルク620Nm(63.2kgm)を発生する。本国データでは、オープンモデルであるがゆえ、車重はクーペの「ヴァンキッシュ」が1739kgであるのに対して、ヴァンキッシュ ヴォランテは105kg増の1,844kgになったが、最高速度は295km/hと同一のパフォーマンスを得た。

Aston Martin Vanquish Volante|アストンマーティン ヴァンキッシュ ヴォランテ

Aston Martin Vanquish Volante|アストンマーティン ヴァンキッシュ ヴォランテ

だが、0-100km/h加速はヴァンキッシュが4.1秒であるのに対し、ヴァンキッシュ ヴォランテは4.3秒にとどまっている。0.2秒のビハインドはあるものの、もちろんそれでも相当の速さであることは間違いない。

注目のルーフは3層構造で、素材には軽量なファブリックを採用した。オープン/クローズはわずか14秒で完了する。DBS ヴォランテとは違いソフトトップとのつなぎ目までフロントスクリーンが続いているのもヴァンキッシュ ヴォランテのデザイン上の特徴であり、これは、美しさを常に求めるアストンマーティン流のこだわりでもある。 また、DBS ヴォランテにくらべ実に50%アップとなるラゲッジスペースを確保したのもニュース。荷室容量は279リットルとなり、実用性も向上している。

ヴァンキッシュ ヴォランテの注目の価格は、3,376万2,750円と発表されている。

Spec|スペック

Aston Martin V12 Vantage S|アストンマーティン V12 ヴァンテージ S
ボディサイズ|全長4,385×全幅1,865×全高1,250mm
ホイールベース|2,600 mm
エンジン|5,935cc V型12気筒 DOHC
最高出力| 573ps / 6,750 rpm
最大トルク|620Nm / 5,750 rpm
トランスミッション|7段セミオートマチック(Sportshift III)
駆動方式|FR
重量|1,665 kg
タイヤ 前/後|255/35ZR19 / 295/30ZR19(Pirelli P Zero Corsa)
最高速度|330km/h
0-100km/h加速|3.9秒
価格|2,239万8,000円

Aston Martin Vanquish Volante|アストンマーティン ヴァンキッシュ ヴォランテ
ボディサイズ|全長4,728×全幅2,067(ミラー含む)×全高1,294mm
ホイールベース|2,740 mm
トレッド 前/後|1,525 / 1,540 mm
重量|1,844 kg
エンジン|5,935cc V型12気筒 DOHC
最高出力| 573ps / 6,750 rpm
最大トルク|620Nm / 5,500 rpm
トランスミッション|6段オートマチック(Touchtronic II)
駆動方式|FR
タイヤ 前/後|255/35 ZR20 / 305/30 ZR20
0-100km/h加速|4.1 秒
最高速度|295 km/h
価格|3,376万2,750円

           
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