アストンマーティン V12 ヴァンテージもアップデート|Aston Martin
Aston Martin V12 Vantage S|アストンマーティン V12 ヴァンテージ S
アストンマーティン V12 ヴァンテージもアップデート
創業100周年を迎えたアストンマーティンの勢いはとまらない。「DB9」、「ヴァンキッシュ」、「ラピード S」につづき、今度は「V12 ヴァンテージ」が「V12 ヴァンテージ S」として、現代化を果たした。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
最高出力573ps/6,750rpm
「ラピード」が「ラピード S」としてリフレッシュを果たしたのにつづいて、V型12気筒エンジン搭載の「V12 ヴァンテージ」が「V12 ヴァンテージ S」として生まれ変わった。
コンパクトかつレーシーなこの2シータースポーツは、「One-77」をのぞけば、アストンマーティンのラインナップ中、最速のロードカーとなる。
エンジンは6リッターV型12気筒エンジンで、AM28とよばれるもの。最高出力は573ps/6,750rpmと、ヴァンキッシュとおなじ数値。従来比では56psの向上だ。最大トルクは620Nm/5,750rpmで、こちらもヴァンキッシュとほぼ同スペック。従来比では50Nmの向上を達成している。また、1,000rpmでのトルクの比較では、従来型440Nmにたいして、「V12 ヴァンキッシュ S」は510Nmとなっており、低回転域から大きなトルクを発生することで、扱いやすさが増していることがうかがえる。
組みあわされるギアボックスは、当然のようにリアに置かれるが、スポーツシフト III AMTとよばれるもので、7段の自動マニュアル式(セミオートマチック)。「V8 ヴァンテージ S」につづいての採用となり、従来の6段マニュアルトランスミッションとの比較では25kgも軽量だ。
パワーステアリングとダンパー設定を「ノーマル」、「スポーツ」、「トラック」と3段階に調節できるのは、最新のアストンマーティンならではだが、ヴァンテージとしては初となる。またスポーツモード選択中は、センターコンソールからの操作で、スロットルレスポンス、ギアチェンジのスピードとタイミング、排気音を変更できるという。
外観は、従来のコンセプトを受け継ぎ、アストンマーティンのなかではもっともレースカーをおもわせる姿。
フロントグリルのデザインが一新されており、カーボンファイバーのフレームに、チタニウム、あるいはカーボンブラックのメッシュというものになっている。これは先に公開されたコンセプトモデル「CC 100 スピードスター」とおなじ意匠だ。
また、軽量10スポークホイールはこの「V12 ヴァンテージ」で新規採用となった新型。
インテリアでは、軽量のカーボンシートをオプション設定。ステッチや、アクセントとして入るラインにも小変更がくわわっている。
くわえて、オプションとして、カーボンのトリムやドアハンドル、黒のフットペダルを設定できる「カーボンファイバーパック」も設定されているという。
Aston Martin V12 Vantage S|アストンマーティン V12 ヴァンテージ S
ボディサイズ|全長4,385×全幅2,022(ミラー含む)×全高1,250mm
ホイールベース|2,600 mm
重量|1,665 kg
エンジン|5,935cc V型12気筒 DOHC
最高出力| 573ps / 6,750 rpm
最大トルク|620Nm / 5,750 rpm
トランスミッション|7段セミオートマチック(Sportshift III)
駆動方式|FR
タイヤ 前/後|255/35ZR19 / 295/30ZR19(Pirelli P Zero Corsa)
最高速度|330km/h