Bクラスの電気自動車、2014年発売|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz B-Class Electric Drive|
メルセデス・ベンツ Bクラス エレクトリック ドライブ
Bクラスの電気自動車、2014年発売
メルセデス・ベンツは、2012年のパリモーターショーで登場したコンセプトカーを経て、今年の4月には2014年の販売開始を発表した、「Bクラス エレクトリックドライブ」をフランクフルト モーターショーで公開した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
テスラモータースとの共同開発
ダイムラーが株主ということもあり、メルセデス・ベンツは、アメリカのEVメーカー、テスラモーターズと共同でエレクトリック モビリティを研究している。その結果が、先代の「スマート エレクトリック ドライブ」のバッテリーに活かされるなど、具体的な成果もあげている。そして今回公開された「Bクラス エレクトリック ドライブ」もまた、EVのパイオニアであるテスラモーターズとの協力のもとですすめられているという。
そのBクラス エレクトリック ドライブに搭載される電気モーターは、4月の発表時の数値から若干かわり、最高出力130kW、最大トルク340Nmを発揮。3リッターのガソリンエンジンに匹敵する大トルクは、アクセルを踏んだ瞬間から発生し、0-100km/h加速を7.9秒でこなす。最高速度は160km/hでリミッターが作動する設計。航続距離は走行状態によりかわるものの、およそ200kmとされる。
リチウムイオンバッテリーは、万一の事故のさいに安全を確保するため、堅牢に設計された“エナジー スペース”と呼ばれる床下の空間に設置。そのため、乗員スペースやラゲージスペースを犠牲にすることはなく、Bクラスが本来もつユーティリティを存分に活かすことができる。走行100kmぶんの充電に必要な時間は、400Vの電源では1.5時間、アメリカで一般的な240Vでは2時間以下だという。
環境への負荷が低く、高い加速性能をほこるだけでなく、最新のクルマらしくネットワーク機能も搭載。これにより、オーナーはパソコンやスマートフォンを経由して車両にアクセスし、充電の状態や航続可能範囲を知ることができる。また、ネットワーク経由であらかじめ冷暖房を起動し、乗るときの車内温度を最適にしておく機能にも対応する。
安全装備では、レーダーによる衝突警告システム(CPA)を標準で搭載。さらに、後方死角の他車をミラーのランプで知らせるブラインドスポットアシスト、レーン キーピング アシスト、アクティブ パーキング アシストを選択することも可能だ。
Bクラス エレクトリック ドライブは、2014年にアメリカで販売を開始。順次、欧州でも発売される予定だ。