PORSCHE PANAMERA SpecV|ポルシェ・パナメーラ ターボ 3|NISSAN GT-R Spec V LONG TERM TEST 番外編(3)
NISSAN GT-R Spec V|日産 GT-R スペックV 番外編
日産 GT-R スペックV VS ポルシェ パナメーラ ターボ (3)
今回お送りするのは、日産GT-R スペックVの「LONG TERM TEST」特別編。ポルシェが911、ボクスター/ケイマン、カイエンにつづく第4のモデルとして開発した「パナメーラ ターボ」をリポート車の番外編として迎え、ボディ形状はちがえど日本とドイツのFRベース四駆ターボモデルの最高到達点ともいえる2台をリポート。日々の足として実際に乗っているオーナーの視点で、オウプナーズ クルマ担当が語ります。
Text by OPENERSPhoto by ARAKAWA Masayuki
── 逆にパナメーラには要改善点は感じました?
担当A インストゥルメントパネルのレイアウト。デザインを優先させたせいか、ボタンが操作しにくい。「スポーツ」や「ノーマル」といった走行モードの切り換えからオーディオや空調のスイッチまでピアノの鍵盤みたいに均質に並べられていてブラインド操作ができないですよ。
担当B 完全独立4シーターも、5人乗りができないという意味では使い勝手が悪いですよね。
担当A パナメーラはインテリア全体が実用性よりデザイン優先になっている感じがします。あとは、アイドリングストップするのはいいけれど、再スタート時にタイミングが一歩遅れたりもどかしさを感じますね。基本的な快適性が優れているだけに、ディテールのツメが気になってしまうんですよね。
担当B パナメーラはエンジン特性もフラットで扱いやすいし、乗り心地もあの手の超高性能車にしては良いから、もう少しスポーティな刺激が欲しいというひともいるでしょうね。911カレラシリーズをふくめ、昨今のポルシェは優等生になりすぎてしまったという印象をもつひとは少なくないと思います。
結論、まったくちがうクルマであった
── では2台を較べると?
担当B こういうと身も蓋もないけれど、まったくちがうクルマですから、最終的にはどっちが好きかってことになりますね。
担当A ちなみにパナメーラを日常的に使用して気になったことが何点かあったのですが、まず、燃費がきびしい。都内の交通環境では4km/ℓですから。あとは、車幅が1930mmもあるので使用できる駐車場がかなり限られます。メインのマーケットが北米のせいか、日本の交通環境はあまり配慮されてないですね。
担当B 確かに。GT-Rは素材はいいので、ポルシェに匹敵する快適性やクオリティ感など、今後のつくり込み期待したいですね。