アウディ電動化攻勢の尖兵、e-tronスポーツバックに試乗|Audi
CAR / IMPRESSION
2021年1月5日

アウディ電動化攻勢の尖兵、e-tronスポーツバックに試乗|Audi

インテリアの作りがいいのもアウディならでは

スタイリングは、ことさらICE(ガソリンやディーゼルの内燃機関搭載車のこと)との違いを強調したものではない。純粋にデザインをみても、伸びやかでスポーティで、うまくまとまっている。リアフェンダーのあたりを意図的にふくらませた手法は、最新のQ3などと共通のテーマだ。
フロントは開口部が大きく目立つので、アグレッシブな印象すらある。ICEでなくても開口部が必要なのは、インバーターというEVシステムにおける要のパーツは発熱量が大きいため。通常、水冷するのでラジエターのために空気が必要なのだ。
加えてフロント両脇には、走行中に前輪のホイールハウスまわりの空気を整流するために、空気の流れをきれいにまとめる役割のスリットも。EVの時代でも空気との付き合いがとても大事である。
インテリアの作りがいいのも、アウディならでは。座り心地のいいシートと、複数の異なる素材を組み合わせて造型したダッシュボードは上質感が強い。センターコンソールに設けられたシフターは独特のデザインで、操作が楽しくなる。
前後1基ずつのモーターの出力を合計すると300kW。いっぽうバッテリー出力は95kW時で、航続距離は405kmとされている。出力50kWまでのCHAdeMO規格の急速充電器に対応する。夏や冬などエアコンの使用を最低限に抑えられる時期なら、充電なしで毎日通勤などに使って、週末に充電、という使い方もできるかもしれない。
価格は1327万円。従来のように鏡でなく、カメラで後方の景色を見る「バーチャルエクステリアミラー」仕様は1346万円。日本のEVマーケットは、下は日産ノート(充電用にエンジンは搭載している)にはじまり、上はポルシェ タイカンと、だいぶ多様性に富んできた。
そのなかで、e-tronスポーツバックのライバルとして、タイカン4S(1448万1000円)が思いつく。スポーティな走りでは、けっこういい勝負だ。そこにあって、少なくとも4人で乗る機会が多い人には、e-tronスポーツバックが向いていると思う。
問い合わせ先

Audiコミュニケーションセンター

Tel.0120-598106(9:00-19:00 年中無休)
https://www.audi.co.jp/

27 件
                      
Photo Gallery