CAR /
IMPRESSION
2020年10月14日
オンロード性能とオフロード性能を見事に両立──新型ディフェンダーに試乗|Land Rover
デザインを中心としたアプローチがブランドの生き残りに必要
都会的という点では、ダッシュボードを含めたインテリアの造型感覚も同様だ。デザイナーは意図的にビスを見せたり、以前は合成樹脂のカバーもない鉄板むき出しの内装だったのを思い出させる。ここもレトロスタイリッシュな感覚である一方、各操作類のアイコンはさらに洗練されており、慣れないと一瞬、何を意味しているかわからないほどだ。
「ブランドが生き残るために何が必要かを考えた結果が、デザインを中心としたアプローチを採用することです。これまでランドローバー車は機能の表現に重点が置かれていたのですが、いまは積極的に新しいデザイン言語を開発して、ブランド再構築を目指しています」
19年11月、新型ディフェンダーのラニングプロトタイプとともに日本を訪れた、ランドローバーのデザインを統括するジェリー・マクガバン氏が、上記のように語ってくれたのを思い出す。
ルーフ後方に設けられた「アルパインライト」ウィンドウ、横開きのテールゲート、外付けスペアタイヤなどは、オリジナルの特徴を活かしている。加えて、極限環境向けに開発したと謳われる「D7x」アーキテクチャーを採用した軽量アルミニウムのモノコック構造は「ランドローバー史上最も頑丈なボディ」とされる。