CAR /
IMPRESSION
2020年10月14日
オンロード性能とオフロード性能を見事に両立──新型ディフェンダーに試乗|Land Rover
揺るぎないオフロード性能
はたして、”超極限”とはいえないまでも、今回の試乗コースのパート2として、ランドローバージャパンは4WD車専用のオフロードコースを用意してくれていた。雨が降れば泥濘路になるような、大変おもしろそうなコースで、当日は、乾いた細かい土に覆われていた。
どうなのかなあ、とオンロード走行の直後だっただけに、110の悪路走破性に懐疑的な気分で、そのコースに乗り入れた。110は、悪路を走るために、下り坂のアプローチアングルは38度、上りのデパーチャーアングルは40度。数値的には問題ない。実際にオフロードでは、その性能がいかんなく発揮された。
特に感心したのは、足まわりだ。オンロードでしっかりしている分、悪路ではどうなの、と思っていたのが杞憂で終わった。さまざまな凹凸がある路面でも車両の姿勢はかなりフラット。ドライバーの視線がブレない。
急勾配の登り下りも、難なくこなす。今回は「ツインスピードギアボックス」で「ローギア」を選ぶとともに、「オールテレインプログレスコントロール」なる機能を使い、速度の上限を10km/hという設定で走ってみた。もっともっと速度を上げても、まったく不安がない。
サスペンションアームを長くとっているとランドローバーが謳っている通りで、タイヤは路面をしっかりつかんでいる。かつ、4輪へのトルク配分は自動で行われ、ドライバーの不安はかなり少ない。
そういえば、スタイリッシュさでも売るレンジローバー ヴェラールや同イヴォークも、悪路の走破性は高かったと、思い出した。ランドローバーは、たとえスタイリッシュなボディでも、基本的な価値をきちっと守っているのだ。