MOVIE｜ドキュメンタリー『パパ、遺伝子組み換えってなぁに？』
MOVIE｜子育てパパが遺伝子組み換え食品の真実を求めて旅に出る
ドキュメンタリー『パパ、遺伝子組み換えってなぁに？』
3人の子どもの父親であり、環境活動家でもあるジェレミー・セイファート監督が遺伝子組み換え食品の真実に切り込むドキュメンタリー『パパ、遺伝子組み換えってなぁに？』。4月25日（土）より、渋谷アップリンク、名演小劇場ほかで全国順次公開される。
Text by YANAKA Tomomi
環境活動家としても活躍するジェレミー・セイファート監督
アメリカで6700万平方メートル、世界では1億4800万平方メートルもの作付面積がある遺伝子組み換え食品（GMO）。そんな遺伝子組み換え食品が果たして安全なのかという疑問をもった“子育てパパ”であり映画監督のジェレミー・セイファートが、真実を追って旅に出る『パパ、遺伝子組み換えってなぁに？』。『モンサントの不自然な食べもの』『世界が食べられなくなる日』につづく、食の安全について考えさせられるドキュメンタリーが上映される。
ジェレミー・セイファート監督は3人の子どもの父親。食糧問題や飢餓、環境問題を取り上げ、2010年に発表された初監督作品『DIVE！』は世界各地の映画祭22もの賞を受賞。現在は環境活動家としても活動しており、本作は監督2作目となる。
旅の果てに、家族が見つけた答えとは？
父親になり、“食”について考えるようになったジェレミー・セイファート監督。種が大好きな息子の影響もあり、遺伝子組み換え生物に興味をもつように。そもそも、アメリカでは表示義務さえもないため、遺伝子組み換え食品の存在自体がほぼ知られていないのが現状だ。ジェレミーは疑問を解明するため、家族とともに遺伝子組み換え食品の謎を解く旅に出るのだった。
遺伝子組み換え市場のシェア9割を誇るモンサント社やノルウェーにある種を保管する“種子銀行”へ取材を敢行。明るみになっていく食産業の実態に、ジェレミーは言葉を失っていく。
ジェレミーとその家族が「どんなものを食べて生きていくのか」という答えを見つけるためのドキュメンタリー。旅の最後にジェレミー一家はどんな決断をしたのか。その答えは、日本に住む私たちにとっても他人事ではないはずだ。
『パパ、遺伝子組み換えってなぁに？』
4月25日（土）より、渋谷アップリンク、名演小劇場ほかで全国順次公開
監督｜ジェレミー・セイファート
出演｜セイファート監督のファミリー、ジル＝エリック・セラリー二、ヴァンダナ・シヴァ
配給｜アップリンク
2013年/アメリカ、ハイチ、ノルウェー/85分
http://www.uplink.co.jp/gmo/