ウェス・アンダーソン監督最新作『グランド・ブダペスト・ホテル』|MOVIE
MOVIE|ラグジュアリーなホテルで繰り広げられるミステリー・エンタテインメント
ウェス・アンダーソン監督最新作『グランド・ブダペスト・ホテル』
ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)に輝いた、ウェス・アンダーソン監督の最新作『グランド・ブダペスト・ホテル』。6月6日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほかで全国公開される。
Text by YANAKA Tomomi
ティルダ・スウィントンが84歳の老婆に
演技派の俳優陣がこぞって出演を熱望し、独特の世界観で映画ファンを魅了するウェス・アンダーソン監督。昨年公開された『ムーンライズ・キングダム』につづき、最新作『グランド・ブダペスト・ホテル』でも、そのユーモア、ストーリーテラーぶりが遺憾なく発揮されている。
ホテルの名物コンシェルジュ、ムッシュ・グスタヴ・Hを、イギリスの名優レイフ・ファインズ、コンシェルジュを父親のように慕うロビーボーイ、ゼロをトニー・レヴォロリが演じる。またウェス作品の常連、ティルダ・スウィントンが、84歳のマダムD役に変貌しているほか、ジュード・ロウやビル・マーレイら、豪華キャストも見所のひとつだろう。
映画に華を添える衣装は、フェンディが協力。ブランドの代名詞でもあるファーなどを用い、独特の色彩感覚で魅せるウェス作品とのコラボレーションを果たした。
殺人の容疑者にされてしまったグスタヴは、潔白を証明できるのか?
1932年、美しい山々を背に優雅にたたずむ、ヨーロッパ最高峰の「グランド・ブダペスト・ホテル」。エレガントな宿泊客たちのお目当ては、“伝説のコンシェルジュ”グスタヴ・Hだ。
彼の“おもてなし”の秘密は、マダムたちの夜のお相手も辞さない徹底したプロ意識にあった。ところが、グスタヴの長年のお得意様である伯爵夫人のマダムDが殺され、遺言で貴重な絵画を贈られたグスタヴが容疑者に! ヨーロッパ大陸を逃避行しながら、愛弟子のベルボーイのゼロとともに謎に挑むグスタヴ。果たして、自らの潔白を証明し、命より大切なホテルの威信を守れるのか?
現代から1960年代、そして大戦前夜の3つの時代を舞台に、ラグジュアリーなホテルで繰り広げられるミステリー。究極のプロフェッショナルたちの誇りと絆、師弟を超えた信頼と独特のユーモアが混ざり合った極上のエンタテインメント作品の誕生だ。
『グランド・ブダペスト・ホテル』
6月6日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほかで全国ロードショー
監督・脚本│ウェス・アンダーソン
出演│レイフ・ファインズ、トニー・レヴォロリ、F・マーレイ・エイブラハム、マチュー・アマルリック、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントン
配給│20世紀フォックス映画
2013年/イギリス・ドイツ/100分
http://gbh.jp/