CAR /
NEWS
2020年9月18日
アウディ電動化攻勢の尖兵、アウディ「e-tronスポーツバック」が発売|Audi
Audi e-tron Sportback|アウディ e-tron スポーツバック
アウディ 、日本市場初の電気自動車「e-tronスポーツバック」を発売
アウディ ジャパンは9月16日、同ブランドとして日本初導入となる電気自動車アウディ「e-tron スポーツバック」を同日から発売すると発表した。
Text by HARA Akira
2025年までに電動化モデルの販売台数を全体の約40%にすることを目指すアウディ
アウディは、2018年9月に電気自動車のSUVモデル、アウディ「e-tron」をワールドプレミアして、電動化攻勢を開始。2025年までに全世界の主要な市場において20モデル以上のBEV(バッテリー エレクトリック ビークル=電気自動車)を発売することで、プラグインハイブリッドを含む電動化モデルの販売台数を全体の約40%にすることを目指している。日本市場ではこのe-tron スポーツバックに始まり、e-tron SUVがそれに続く予定という。
パワートレインは前輪、後輪をそれぞれを駆動する2基の電気モーターを搭載。システム最大出力は300kWで、0~100km/h加速は5.7秒(Sモードのブースト時。Dレンジでは6.6秒)。駆動用バッテリーのエネルギー容量は95kWhで、一充電あたりの航続可能距離は最大405km(WLTCモード)となる。
駆動方式は2基の電気モーターによって実現する新時代のクワトロである電動4WDだ。通常は主にリヤのモーターを使用することで走行抵抗を低減し、エネルギー消費を抑制。一方で、滑りやすい路面や急加速やコーナリング時など4WD 走行が望ましいとシステムが検知した場合にフロントモーターを駆動する。電気モーターのトルクが立ち上がるまでに要する時間はわずか0.03秒で、これは従来のいかなるクワトロ テクノロジーよりもはるかに鋭い反応時間となり、瞬時に余すところなくモーターのパワーを路面に伝えることが可能になった。
ボディはアルミとスチールを適材適所に配置することで軽量・高剛性を実現した複合ボディ。駆動用バッテリーはボディ下部のホイールベース間に配置することで、低重心化を実現した。またサスペンションは前後とも5リンク式で、アダプティブエアサスペンションを標準装備している。
アウディ初の装備としてバーチャルエクステリアミラーを設定。カメラが捉えた映像は、ダッシュパネルとドアとの間に設置されたOLEDディスプレイに表示し、明るさや最適な視角へと調整が可能。Cd値は0.26となり、標準のドアミラーに比べて空気抵抗を低減したことで高速走行時の風切り音も低減した。
エクステリアにはアウディQ ファミリーをイメージさせる8角形のシングルフレームグリルを採用。プラチナグレーのフレームや下部に配したe-tronのロゴによって、他のQファミリーとの差別化を図っている。サイドビューは低く弧を描くルーフラインによりSUVクーペのスタイリッシュさを表現し、前後のブリスターフェンダーがクワトRPの力強い走行性能を視覚的に表した。
価格はe-tron スポーツバック 1st editionの1,327万円から
インテリアは水平基調のダッシュボードの中央に、2つのMMIタッチレスポンスのディスプレイを上下に配置。アウディバーチャルコックピットをはじめとするデジタルオペレーション機能がアウディの先進性を象徴し、ディスプレイをオフにすると、上部ディスプレイは周囲のブラックパネルに溶け込んでほとんど見えなくなる。また高電圧をイメージさせるオレンジカラーをインテリアに採用することで、e-tron の個性を際立たせた。
また日本導入記念限定モデルとなる「e-tron スポーツバック 1st edition 」は、サイレンスパッケージ(アコースティックサイドガラス、プライバシーガラス、Bang & Olufsen 3Dサウンドシステム、パワークロージングドア)をはじめ、5Vスポークスターデザインの21インチアルミホイール、カラードブレーキキャリパーオレンジを特別装備。これにバーチャルエクステリアミラーを追加したモデルの設定もある。
日本仕様のe-tronスポーツバックの充電には、標準装備する家庭用の普通AC(交流200V標準3kW、オプションで8kW対応)充電器と、主として公共の急速DC(直流)充電器とが対応でき、全国7,800カ所に設置されているCHAdeMO規格の急速充電器(出力50kWまで)も利用可能だ。e-tron の95kWh(正味容量86.5kWh)のバッテリーを0から80%まで充電するための所要時間は、50kWの出力で1時間半という。
アウディ ジャパンではe-tronの導入にあわせて、e-tron Charging Serviceを提供(一年目のみ月会費の5,000円と1分15円の従量料金が無料)するとともに、購入に際してはe-tronスポーツバックは約40万円の減税メリットを受けられ、これに加えて一般社団法人次世代自動車振興センターが交付する「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」の該当車両のため、40万円の補助金を受け取ることができる。
また家庭での普通充電器の設置費用をサポートするほか、自然電力株式会社との提携により、購入者には、自然エネルギー実質100%による電力を提供するプランを用意した(1年間、月額1,000円の割引を提供)。
さらに、e-tron専用のLINEアカウントによるオーナーサポートを、9月17日(木)14時から開始。オーナーからの質問に対してアウディ コミュニケーション センターのオペレーターが回答し、場合によって通話に切り替えての対応も行う。
価格はe-tron スポーツバック 1st editionが1,327万円、e-tron スポーツバック 1st edition バーチャルエクステリアミラー仕様が1,346万円となっている。
問い合わせ先
アウディ コミュニケーションセンター
Tel.0120-598-106
https://www.audi.co.jp/