コアモデルだからこそ変革に挑戦──新型レクサス「RX」の進化に迫る|LEXUS
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2022年6月10日

コアモデルだからこそ変革に挑戦──新型レクサス「RX」の進化に迫る|LEXUS

LEXUS RX|レクサスRX

コアモデルだからこそ変革に挑戦──新型レクサス「RX」の進化に迫る

ネクストチャプターとして、カーボンニュートラル社会の実現と多様なマーケットのニーズやライフスタイルに応えるクルマづくりに取り組むレクサスが、新たにお披露目した新型RXはいかなる進化を遂げたのか。次世代レクサスのクルマづくりを紹介するプレス向けイベントに出席したモータージャーナリストの小川フミオ氏がリポートする。

Text by OGAWA Fumio|Photographs by LEXUS

クルマの素性を徹底的によくするという次世代レクサスのクルマづくりが結実

SUVといえば、機能も大事であるけれど、同時に走りやスタイルからくるエモーションも大切にしたい、という人にはコレかも。レクサスが、2022年6月1日に世界初公開した「RX」だ。
ラウンドテーブルに参加したレクサスのチーフエンジニア陣。左から大野貴明氏(RX)、渡辺剛氏(RZ)、、加藤武明氏(NX)、横尾貴己氏(LX)、そしてレクサスデザイン部部長の須賀厚一氏
お披露目の場は、「LEXUS NEXT CHAPTER」と題されて、レクサスのクルマづくりを紹介するラウンドテーブル(少人数を対象にした説明会)。2021年11月の新型NX、22年1月のLX、それに22年夏発売予定のRZと並んで置かれた。
レクサスRXは、ブランドにとってのコアモデル。1998年から2022年4月末時点で、約95の国と地域で累計約350万台を販売してきた。時間が来て、新型RXのベールが剥がされると、斬新なスタイリングに会場からは大きなどよめきがあった。
「新型RXはいってみれば集大成」。そう語ったのは、上記4台の主査とともに、ラウンドテーブルの進行役も務めたレクサスのデザイン部部長の須賀厚一氏だ。
「かつて“レクサス(車)はつまらない”と批評されたのを機に一念発起してのレクサスのクルマづくりが、いまNEXT CHAPTER(ネクストチャプター)に入っています。クルマの素性を徹底的によくするという、新型NXから積み上げてきた次世代レクサスのクルマづくりが、ここに結実しているのです」
新しいRXは、新世代の「スピンドルボディ」なる、グリルとボディが一体となった斬新なテーマのフロントマスクを持っている。先に公開されたBEV(バッテリー駆動のピュアEV)であるRZでも見られたデザインテーマの採用だ。
新型RXをみると、先代で特徴的だったウィンドウグラフィクス(サイドウィンドウの輪郭)は継承され、イメージ的には近いものがある。
「でも遠くから見て、新しい、と感じていただき、近寄っていくと、先代とイメージを共有していると思い、もっと近寄ると、まったく異なるデザインだ、と思い直す、そんなクルマです」。須賀氏の解説を聞いて、見直してみると、なるほどと納得した。
「主市場のひとつである北米では従来型にあたる4代目の販売がずっと好調で、サイズを含めて大きく変えてくれなくていい、って言われてました」。会場でそう明かしてくれたのは。主査を務めたトヨタ自動車の大野貴明氏。
「開発当初は、北米が無理に変えなくていいって言うから……っていうムードがありました。ところがマスタードライバー(豊田章男ブランドホルダー)から、コアモデルだからこそ変革に挑戦しようってハッパかけられまして、そこから開発陣は一丸となって仕事に取り組んだんです」
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