コアモデルだからこそ変革に挑戦──新型レクサス「RX」の進化に迫る|LEXUS
CAR / NEWS
2022年6月10日

コアモデルだからこそ変革に挑戦──新型レクサス「RX」の進化に迫る|LEXUS

日本での発売は、2022年秋頃

はたして、開発陣の努力によって「RX500h F Sport Performance」なるハイブリッドモデルが生まれた。電動化を活用したと謳われる4輪駆動力システム「DIRECT4(ダイレクトフォー)」と、やはり新世代のシリーズパラレル式ハイブリッドシステムを搭載している。
「パフォーマンス」という新しい名称を与えられたこのモデル。2.4リッターエンジンと、高出力電気モーターによるハイブリッドシステム(従来のTHS IIではない)のレスポンスのよい伸びやかな加速をはじめ、緻密な4輪駆動力制御で、前後輪のグリップを最大限に活かすとともに車両の姿勢コントロールも行うという。「電動車の新たな走りを実現」とレクサスではする。
RX500h F Sport Performanceのハイブリッドシステムは、6段オートマチック変速機を使う。そしてトルクコンバーターでなくクラッチによってモーターと変速機をつなげるし、モーターとエンジンのあいだにもクラッチが設けられた。結果、効率性とレスポンスのよさが実現したという。
加速時にターボチャージャーの過給が追いつかないときは、モーターが回って前後輪にトルクを積み増す。あらゆる回転域でするどい加速を実現すること。これが新しいハイブリッドシステムの働きなのだ。出力の数値などは未公表。
DIRECT4は、緻密な4輪制御技術で前後輪のグリップ力を最大限に活かし、車両姿勢のコントロールも行うもの。「電動化技術を活用した」システムと説明される。従来ハイブリッド4WDはE-Fourというものだったが、モーターを活用して、さらなる走りのよさを追求した結果、RZとRXでこの技術が実用化されることになった。
先に触れた通り、NX、LX、それにRZと、続いて発表された最新のレクサス車は、サイズも車型も多様。それでも「(大型SUVの)LXでレクサスの走りの味をどう出そうか“味みがき”を徹底的にやって納得いくクルマに仕上がりました」(LXの横尾貴己主査)という発言通り、どのモデルも、ドライブがとても楽しい。RXにも大いに期待してしまう。
新型RXのラインナップは、上記「RX500h F SPORT Performance」を筆頭に、多様だ。特筆すべきは、ガソリンエンジンはすべて4気筒となったこと。多気筒エンジンはもはや用意されない。
「RX450h+」は、2.5リッターエンジンの「THSⅡ」ハイブリッドモデル。18.1kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。4WDのみで、システムは後輪をモーターで駆動する「E-Four」となる。
「RX350h」も、2.5リッター直4エンジンを使った「THSⅡ」ハイブリッドシステム採用。後輪がモーター駆動の「E-Four」と、前輪駆動の2本立ての展開だ。電池はニッケル水素となり、出力はRX450h+より低めの設定。
さらにICE(内燃機関=エンジンで走るモデル)として「RX350」が、前輪駆動と、フルタイム全輪駆動で設定。2.4リッター4気筒ガソリンエンジンは、燃費を追求した徹底した制御が行われていると謳われる。カーボンニュートラルも重要なテーマなのだ。
日本での発売は、2022年秋頃という。新しい世界を見せてくれそうで、新型RXの発売が楽しみだ。
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