ジャガーのコンセプトSUV「C-X17」がよりラグジュアリーに|Jaguar
Jaguar C-X17|ジャガー C-X17
ジャガーのコンセプトSUV「C-X17」がよりラグジュアリーに
ジャガー初のSUVコンセプトモデルとして注目をあつめる「C-X17」。ドバイモーターショーでのニューカラーのお披露目に引きつづき、広州モーターショーでもあらたなバージョンが公開された。
Text by OHTO Yasuhiro
ジャガーを主張するSUV
今年9月のフランクフルトショーでワールドプレミアされたジャガーのクロスオーバーコンセプトモデル「C-X17」は、ジャガーブランド初のSUVとして、大きな注目をあつめている。
ジャガーの次世代を担う新開発アルミニウムモノコック構造を採用するボディは、全長4,718mm×全幅1,959mm×全高1,649mmという堂々たるサイズ。そのエクステリアは、スポーティなデザインかつ上品であり、背の高いSUVでありながらジャガーらしさをかもしだしている。それは、「XJ」の特徴的なノーズから生み出されたグリルデザインや「Fタイプ」を連想させるサイドラインなど、ジャガーデザインのアイコンが随所に盛り込まれているからだろう。
C-X17はインテリアも個性的だ。シートレイアウトは、軽量なバケットシートを4座配置することで、プライベートスペースをじゅうぶんに確保。天井いっぱいに上空を楽しむことができるパノラミックルーフもそなわり、室内の開放感も抜群である。
シート中央には、インストルメントパネルからリアシートまで配置されるユニークなデザインのセンタートンネルを配置。その上面には、後部座席用の大型タッチスクリーンがそなわる。車内Wi-Fiで接続された前後のモニターで、全乗員の情報共有を可能とする「インタラクティブ サーフェス コントロール」の装備もトピックスだ。
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ジャガーのコンセプトSUV「C-X17」がよりラグジュアリーに (2)
進化しつづけるSUVコンセプト
そんな注目のコンセプトモデル“C-X17”が、はやくもさらなる進化を遂げた。11月初旬のドバイモーターショーでの新色「リキッドアルミニウム」のお披露目につづき、11月末に中国で開催された広州モーターショーにて、あらたなバージョンが発表されたのである。このモデルは中国市場向けのコンセプトと公表されており、大きな特徴は、より豪華な仕様となったことと、これまでの4人乗りから5人乗りとされたことが挙げられる。
もちろん、変更点はこれだけではない。装着されていたハイエンドなメリディアン社オーディオが、これまでの12スピーカーのシステムから、3Dサラウンド対応の28スピーカーのものへアップデート。同社がC-X17向けにチューニングをほどこした専用品だ。
マルチメディアシステムの「インタラクティブ サーフェス コントロール」も継承されているものの、5シーター仕様に合わせてリアユニットを小型化し、リアセンターシートの前方部に配置。従来同様、前後のモニターは車内Wi-Fiで接続されており、情報共有が可能となっている。
ボディカラーは、今回も新色が取り入れ、中国市場向きのゴージャスな「リキッドゴールド」をまとう。
もともと、C-X17は、次世代アルミニウム モノコック構造の性能をしめすためモデルとして開発されたものだが、このボディが初採用されるモデルは2015年発売の新型セダンとなることがすでにアナウンスされている。しかし、待望のSUVへの反響も大きく、それにこたえるように、C-X17も早々と進化をつづけている。ファンの期待は高まるばかりだが、ジャガー初となるSUVの市販化については、いまだ公表されていない。