ジャガー XJ|新世代を象徴するフラッグシップ
JAGUAR XJ|ジャガー XJ
新世代を象徴するフラッグシップ
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ジャガーのフラッグシップモデル、新型XJを発表した。
文=小川フミオ写真=ジャガー・ランドローバー・ジャパン
今後1年以内にすべてのラインナップをリフレッシュ
6年ぶりのモデルチェンジとなる新型XJの特徴は、大胆なスタイリング変更と、ジャガー史上もっともパワフルな510馬力を発生する5リッターエンジン搭載を主眼とする。発売は2010年3月の予定で、現在、受注を開始している。
東京・六本木のホテルで発表された新型XJ。事前にスタイリング画像が公開されていたこともあり、その大胆なスタイリングが多くのひとを興味を惹き、会場は満員となっていた。
「ジャガーは、今、ブランドの再建と再生を迅速に推進しております。今後1年以内に、すべてのラインナップのリフレッシュが完了します」と会場で、ジャガー・ランドローバー・ジャパンのデイビッド・ブルーム代表取締役がスピーチしたように、実際の新型XJは斬新なデザインをもっていた。
ブルーム代表取締役のスピーチにあった新型XJの特徴を、かいつまんで列記すると以下のようになる。
・ドラマチックなデザイン
・ダイナミックな走り
・まったく新しい機能
・極上のクラフツマンシッ
・アルミニウムとマグネシウムで造られたボディ
・航空宇宙産業で使われている技術からノウハウを得た最先端の構造技術
・新世代の、最新技術の粋を集めたV8エンジン
・傑出した燃費効率とCO2排出量の著しい削減を実現
3種類の5リッターV8ユニット
新型XJのラインナップは、まずスタンダードホイールベース(3032mm)版とロングホイールベース(3157mm)版に大きく分けられる。エンジンは基本は5リッターV8だが、自然吸気型(385馬力)にくわえスーパーチャージャー装着タイプ(470馬力)、さらにパワフルなタイプ(510馬力)と3本立てとなっている。
仕様のちがいでモデルは「Luxury」(1000万円)をベースグレードに、「Premium Luxury」(1150万円)、「Portofolio」(1320万円)、そして510馬力エンジンを載せる「Supersport」(1655万円)。ロングホイールベース版は、専用の470馬力エンジン搭載の「Portofolio」(1600万円)とやはり510馬力の「Supersport」(1755万円)の2本立てとなる。細かく仕様を分けできるだけユーザーの好みに合わせようというのは、高級車にとって重要とジャガー・ランドローバー・ジャパンは考えているということだ。
スタイリングを担当したのは、1999年からジャガーのデザインディレクターを務める英国人イアン・カラム。「私たちは象徴を再構築しようと決めました。初代XJの大胆な精神はそのままに、それを現代風に解釈しなおす作業です。伝統の奴隷になることなく、モダンな方法で」と、今回の発表会のために来日した彼はそう語った。
航空宇宙技術を一部採用したアルミボディ
新型XJではサイドウィンドウがまるでファストバックのクルマのようにリアまでぐっと引き延ばされているのを特徴とする。これについてカラム氏は「パワフルな低い胴体がスリムなルーフラインとピラーによって賞賛されて引き立っています」とそのデザイン意図について述べた。
フロントグリルが大きく強調されているのも大胆だが、リアの「猫のカギ爪」と表現された縦型のコンビネーションランプがもうひとつ、特徴的なデザインアイコンとなっている。
溶接を使っていないアルミニウム車体は航空宇宙技術を一部採用したもので、「競合車より150kg以上の軽量化に成功」とジャガーでは謳っている。この恩恵として「どんな状況でもダイナミックで俊敏に走ります。それだけでなく、停止するのも効率的になります」とジャガー・ビークルインテグリティ担当のチーフエンジニア、マイク・クロス氏の言葉も紹介されている。
自分だけの仕様を好むジャガーオーナーのために、XJでは14色にものぼる車体色をはじめ、ダッシュボードをふくめたフェイシアとシートの組み合わせも14通り選べたり、豊富なデザインの軽合金ホイールを用意するなどしている。シートトリムの色だけでスポーティにも伝統的にもなるという色づかいを楽しめるよう、配慮がなされている。
ジャガーコール 0120-050-689