ベントレー コンチネンタルが2016年モデルに進化|Bentley
Bentley Continental GT|ベントレー コンチネンタル GT
Bentley Continental Convertible|ベントレー コンチネンタル コンバーチブル
Bentley Flying Spur|ベントレー フライングスパー
ベントレー コンチネンタルが2016年モデルに進化
3月に開催されるジュネーブモーターショーで、ベントレーは4年半ぶりとなる「コンチネンタルGT」のアップデートを公開する。あわせて、4ドアサルーン「フライングスパー」も2016年モデルになり、若干の変更を受ける。
Text by TAKEDA Hiromi
内外装のリファインとW12エンジンの出力向上
今世紀にはいってから、大躍進を遂げたベントレー。その原動力となった「コンチネンタル GT」は2003年にデビュー。その後は順調にファミリーを増やしたのち、2010年9月のパリ サロンでは2代目に進化した。
そして、現行型の登場から約4年半を経た2月17日。ベントレー本社は、初の大幅改良が施された2016年モデル「コンチネンタルGT」の概要を明らかにした。
今回のモデルチェンジにおける大きなトピックは、「コンチネンタル GT W12」のパワーユニットが増強されたこと。これまでどおり6リッターW型12気筒ツインターボエンジンを採用するが、最高出力は従来型の575psから15psアップとなる590ps。最大トルクは700Nmから20Nm引き上げられた720Nmへと向上を果たすことになった。
また、アクセルを軽く踏み込んで走行するときに12気筒中6気筒を休止する気筒休止システムを採用し、従来モデルから5パーセントの燃料消費量を低減。CO2排出量も、排気量を思えば優秀な329g/km に抑えたという。
いっぽうエクステリアは、「コンチネンタル GT V8」「コンチネンタル GT V8 S」「コンチネンタル GT スピード」ともにリフレッシュが施された。まずラジエターシェルが若干小型化されるとともに、バンパースポイラーのデザインには当代最新のトレンドが取り入れられ、よりモダンなマスクとなっている。
またフロントフェンダーは、よりグラマラスかつエッジの立ったスタイルとなり、格段に彫刻的な印象を強めている上に、“B”をかたどったメタリックのフェンダーベントを追加し、フロントのアーチ形状からリアへと流れるベントレー特有の“パワーライン”に味わいをくわえている。
リアにまわると、トランクリッドが空力特性を意識して形状をブラッシュアップ。リアバンパーも形状を見直しワイド化することで力強さを表現するとともに、車幅いっぱいにランプ類を装着する。
Bentley Continental GT|ベントレー コンチネンタル GT
Bentley Continental Convertible|ベントレー コンチネンタル コンバーチブル
Bentley Flying Spur|ベントレー フライングスパー
ベントレー コンチネンタルが2016年モデルに進化 (2)
フライングスパーもアップデート
他方インテリアでは、LED照明を初採用したほか、シートを新パターンに変更。ステアリングホイールやシフトパドル、各種スイッチも新デザインとした。さらに後席中央のコンソールには、あらたにiPadなどのデバイスを収納・充電するスペースが設けられる。
2016年モデルのコンチネンタルGTシリーズは、これまでどおりクーペとコンバーチブルからなる2タイプのボディが選択可能となる。くわえて、2013年にフルモデルチェンジした4ドアサルーン「フライングスパー」も、2016年モデルではインテリアにリフレッシュが施されるほか、オプションも充実。注文仕立ての味わいがいっそう楽しめることになったという。
ベントレー モーターズのウォルフガング・デュルハイマー会長兼CEOは、2016年モデルの発表に際して、以下のようなコメントを述べている。
「ベントレーは、グランドツーリングに適した最上級の快適性にくわえ、妥協のないラグジュアリーとパフォーマンスをお届けしています。2016年モデルの新装備は、その魅力をさらに向上させるものです。私どもはお客様の期待に応えるべく、今回の刷新を通し、いままで以上にスタイリッシュで、高効率で、ネットワークに接続でき、実用性に優れたクルマを目指していきます。」
いずれのモデルも、3月3日に開幕となるジュネーブモーターショーでワールドプレミアに供されることになっている。