CAR / MOTOR SHOW
2014年12月15日

ジュネーブ現地リポート|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz|メルセデス・ベンツ

ジュネーブモーターショー現地リポート

コンパクトカー市場に真っ向勝負

メルセデス・ベンツのブースでは、SL63AMGがワールドプレミアを果たしたが、何よりも注目を集めたのはサンドイッチ構造を捨て、大きく生まれかわった新型Aクラスだ。以下、現地からのリポート。

Text by SATO Takeshi
Photographs by MOCHIZUKI Hirohiko

「メルセデスが地上に降りて来た」

新型Aクラスがベールを脱いだ瞬間に、そんな想いが頭をよぎった。これまでのAクラスは、このカテゴリーで唯我独尊の存在だった。コンパクトなボディでも衝突安全性などを確保するために、「サンドイッチ構造」と呼ばれる独自の基本骨格を採用していたのだ。

けれども新型Aクラスは、サンドイッチをおかわりしなかった。他社の同クラスとおなじ、ごく一般的なボディ構造となったのだ。ルックス的にも、基本的なフォルムは普通のハッチバック車となった。つまり天上人が降りて来て、みんなとおなじ土俵で戦うことになる。

ダイムラーAG取締役会会長のディーター・ツェッチェによれば、新興国におけるモータリゼーションの発展もあり、コンパクトカー市場は今後2倍に拡大するという。これは推測であるけれど、メルセデスといえどもこのワイルドな市場で戦うには、きれい事や理想論では立ちゆかないのかもしれない。生産性、コスト、その他もろもろを踏まえて決断したであろう新型Aクラスの新路線。その完成度に注目したい。

Mercedes-Benz A-Class|メルセデス・ベンツAクラス

Mercedes-Benz SL63AMG|メルセデス・ベンツ SL63AMG

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