CAR /
IMPRESSION
2020年1月28日
例え電動化されてもこの形だけは残してもらいたい──直6ディーゼル搭載の新型G350dに試乗|Mercedes-Benz
全長4,660mm、全幅1,985mm、全高1975mmと意外に小さいボディ
フロントサスペンションを従来のリジットからダブルウィッシュボーンへ、ステアリングをボール&ナット式からラック&ピニオン(乗用車によく使われる)へ変更した点。またエンジンマウントを可変式として低振動化と静粛化を狙ったことが効果を発揮しているようだ。加速感はよりスムーズで、これなら長距離走行でも快適にドライブできるだろう。
こうした洗練は、実は従来形Gの魅力であったある種の懐かしさを奪っているようで、ちょっと寂しい感覚も湧き上がってきた。しかしそれではフルモデルチェンジした意味がない。きちんとした走りを実現することは、自動車メーカーとして当然の対応である。
背高の角ばったボディや、丸目風にLEDでデザインしたヘッドライト、ボンネット左右前端の出っ張ったウインカーライト、大きく張り出した四輪タイヤのフェンダー、左ヒンジの横開き式リアゲートに取り付けられたスペアタイヤなど、現代の安全基準をクリアしながらノスタルジックなデザインをキープしたあたりは、ファンにはたまらないポイントだ。
大きく見えるGクラスのボディだが、実は全長4,660mm、全幅1,985mm、全高1975mmと意外に小さい。価格は1,192万円。今後電動化という話が出きても、やっぱりこの形だけは残してもらいたい。それほど唯一無二の存在なのである。
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