例え電動化されてもこの形だけは残してもらいたい──直6ディーゼル搭載の新型G350dに試乗|Mercedes-Benz
CAR / IMPRESSION
2020年1月28日

例え電動化されてもこの形だけは残してもらいたい──直6ディーゼル搭載の新型G350dに試乗|Mercedes-Benz

最新のメルセデスに生まれかえったインテリア

トルコンハウジングのアルミ化、ギアハウジングのマグネシウム化などを行なった9G-TORONICトランスミッションは、2.5トンの重いボディにもしっかりと対応。ちなみに0-100km/h加速7.4秒。十分に速い。
プッシュボタン付きのドアノブを握り、厚みが薄く軽いドアを開けると、「チャッ」という筆者が所有するW124型メルセデスEクラスなどと同種の開閉音が聞こえ、「コレこれ」と一人悦に入ってしまう。
高い位置にあるドライバーズシートによじ登るように乗り込むと、そこには最新メルセデス各モデルと同様の2枚のディスプレーを横に並べて1枚のように見える大型スクリーンが鎮座していて、Sクラスのようなステアリングや上質なレザーシートとともに最高級モデルであることを主張している。
ドアを閉めてエンジンに火を入れると、ドアロックの「ガッチャン」という大きな音が車内に響きわたる。ディーゼル音は、新型になって遮音が徹底されたおかげでほとんど気にならなくなった代わりに、そうした別の車内音がより大きく聞こえるようになったのかもしれない。
先代モデルではセンターコンソールにあったシフトレバーだが、新型では他モデルと同じコラム式変速レバー(9段AT)になっている。
Dレンジに入れて走り出すと、先代で感じられたラダーフレームによるトラックのような乗り心地はほとんど影を潜め、落ち着いた挙動と優れた直進性をもつ上質なクルマに変身したことにすぐに気がつく。
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