むしろフルモデルチェンジ──マイナーチェンジを受けた新型レクサスRXに試乗|Lexus
CAR / IMPRESSION
2019年12月2日

むしろフルモデルチェンジ──マイナーチェンジを受けた新型レクサスRXに試乗|Lexus

スピンドルグリルは少し小ぶりに

マイナーチェンジに合わせて新しい装備も盛り込まれている。2019年のミラノデザインウィークにおけるレクサスのインスタレーション会場でお披露目された技術「ブレードスキャン・アダプティブハイビームシステム(AHS)」だ。
アダプティブハイビームシステムとはヘッドランプのLEDライトを電子制御し、先行車、対向車、それに歩行者らを眩惑しないようにしながら、遠くを照らすハイビーム技術である。
ブレードスキャンは、比較的シンプルな部品構成で、高い効果を狙った点で、注目の技術だ。光源であるLEDからの光を高速で回転するブレードミラーに照射し、そこに反射した光が、レンズを介して高速移動しながら前方を照らすという。
ステアリングコラム右手から生えているウィンカーとライトのコントロールレバーの先端にあるスイッチを操作して、システムを作動させると、たしかに、先行車や対向車にはハイビームが当たらないよう、部分的にカットされる。
スタイリングも、今回のマイナーチェンジの眼目の一つだ。レクサスを特徴づけている「スピンドルグリル」が従来より、ほんのすこし小ぶりになった。
理由は米国にあるそうだ。「30代はオーケイですが、60代以上の従来からのレクサスオーナーのなかには、大きなグリルが威圧感を与えると感じる向きがあるそうだ。
小さめにするとともに、フロントグリルは”吸い込み口”ではないのを伝えるため、造型的にふくらむようにして、しかもグリッツ(グリルのなかの四角い要素)の表面処理によって光を反射するようにしている。
大胆なデザインは万人にウケるものではない。私は個人的に、無難なものより、作り手の思い入れが反映されたデザインの方が好きだ。今後、電気自動車化していっても、バッテリー冷却などで大きなフロントの開口部が必要になると言われているだけに、スピンドルグリルは、さまざまな点で、レクサスに欠かせない要素だろう。
新しくなったRXシリーズのラインナップは、大きく3つで構成される。2リッター4気筒ターボの「RX300」は前輪駆動が513万円から、4WDが540万円から。「RX450h」は627万円からと、654万円からだ。「RX450hL」はAWDのみの設定で796万円だ。
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