電気自動車のゴルフ「eGolf」|Volkswagen
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2015年4月6日

電気自動車のゴルフ「eGolf」|Volkswagen

Volkswagen eGolf|フォルクスワーゲン eゴルフ

量産型 EVゴルフ登場

ゴルフ7をベースに、最高出力85kW(115PS)、最大トルク270Nm(27.5kgm)を発生する電気モーターを搭載し、約190kmの航続距離を持つ量産純EVモデル、「e-ゴルフ」がフランクフルト モーターショーでワールドプレミアする。以前、ゴルフ6をベースとした「Golf blue-e-motion」が日本に上陸したさいにフォルクスワーゲンのEV戦略についてはお伝えしたとおりだが、「e-up!」とともに、ドイツでの発売を前提にした「e-ゴルフ」の登場は、欧州モビリティの常識を変える可能性を持っている。

Text by SAKURAI Kenichi

ドイツでの一般利用にあわせた航続距離

フォルクスワーゲンはフランクフルト モーターショーにおいて、すでに公開を予告している同社初の量産EV「e-up!」の発表と同時に、ゴルフの量産EVモデル「e-ゴルフ」もあわせてワールドプレミアする。

「e-ゴルフ」は、通常のエンジンのかわりに最高出力85kW(115ps)、最大トルク270Nm(27.5kgm)を発生する電気モーターを搭載し、前輪を駆動する。0-100km/hに10.4秒で達し、最高速度はリミッター作動により140km/hに制限されるが、これはe-up!の130km/hにたいしてアドバンテージのあるパフォーマンスになっている。

搭載されるバッテリーは、24.2kWhのリチウムイオン電池で、一回の充電における航続距離は190kmに達するという。この航続距離は、ドイツの都市部におけるユーザーの1日に走る平均距離が約50kmであるというデータから算出された。CCS充電ステーション(直流急速充電器)を使用すれば、約30分でバッテリーの80パーセントの充電が完了する。

Volkswagen eGolf|フォルクスワーゲン eゴルフ

Volkswagen eGolf|フォルクスワーゲン eゴルフ

「e-ゴルフ」には、“エコ”と “エコ+”の効率的なふたつの運転モードと、回生ブレーキを利用した自己充電に役立つ“D1”、 “D2”、 “D3”、そして“B”という4つの回生制動モードをそなえている。フォルクスワーゲン初となるデイライト兼用LEDヘッドライトや、駐車ヒーター、換気による自動温度調節器、無線ナビゲーションシステム、ヒーテッドフロントウインドウなども標準装備した。

参考までに、ドイツでの100km走行にかかる充電コストは、「e-up!」で3.02ユーロ、「e-ゴルフ」で3.30ユーロ(1kW/h当たり0.258ユーロ、2013年7月31日現在)程度。単純にリッター何kmという日本式の燃費計算に当てはめることはできないが、1ユーロで約30.3km走行可能であり、しかもゼロエミッションの排出ガスフリーであることをあわせて考えれば、存在意義は高い。ドイツの一部都市で進めようとしている、大都市圏におけるゼロエミッションモビリティの施策に、ますます勢いがつきそうな気配である。

           
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