VW初の量産EV e-up! 登場|Volkswagen
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2014年12月5日

VW初の量産EV e-up! 登場|Volkswagen

Volkswagen e-up!|フォルクスワーゲン eアップ!

フォルクスワーゲン初の量産電気自動車

フォルクスワーゲンはフォルクスワーゲングループの年次総会において、航続可能距離150kmをほこる、フォルクスワーゲン初の完全な市販むけ電気自動車「e-up!」を公開した。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

満を持してフォルクスワーゲンが動く

来るべき、ゼロエミッション時代において、電気自動車(EV)を短距離むけの乗り物と位置づけ、これまでも、ザ・ビートルをベースとした「E-バグスター」やゴルフを電動化した「ゴルフ ブルーe-モーション」を発表しているフォルクスワーゲン。いずれも、このまま市販化できるのではないか? という完成度ながら、発電や送電によってEVが発生するCO2排出量は、化石燃料をつかったクルマよりも多い、という理由もあって、市販化を見送っていた。

そのフォルクスワーゲンが、今回ついに市販化に踏み切ったのが、「e-up!」だ。名前のとおり、同社の最小コンパクトカー「up!」をベースに、パワートレーンをモーターに切り替えたもの。

そのモーターは、60kW(82ps)のピーク出力、40kW(55ps)の連続出力と、210Nmの最大トルクを発揮する。0-100km/h加速は14秒、最高速度は135km/hだ。ピュアEVなのでトランスミッションもなく、機械ノイズはほぼゼロだという。

パワーソースは、床下に配される18.7kWhの容量をもつリチウムイオンバッテリー。車両重量は1,185kgで、航続可能距離は150km(NEDC計測値)。ガソリンモデルの給油口とおなじ位置からおこなう充電にかんしては、DC、AC両対応で、市場にあわせて多くの充電方式に対応するという。EVらしく、80パーセントまでの充電なら30分しか要さない。

Volkswagen  e-up!|フォルクスワーゲン eアップ!

Volkswagen  e-up!|フォルクスワーゲン eアップ!

外観上はLEDデイタイムランニングライトをフロントバンパーに装着しているのが特徴。これは、フォルクスワーゲンのEVに共通の意匠だ。空気抵抗をへらすため、グリル、ボディ下やボディサイドにはカバーを装着しているという。また、15インチのポリッシュ処理されたホイールと、背景がブルーになったVWエンブレムもe-up!ならでは。インテリアは、ライトグレーのトリムカラーと、ブルーのシートで統一されている。

今回は年次総会における限定公開となったが、今年9月に開催されるフランクフルト国際オートショー2013(IAA 2013)で、一般公開し、同時に、予約受付を開始する。

           
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