美食大陸オーストラリア、美食とワインをめぐる旅へ|西オーストラリア州 マーガレット・リバー|特集
特集|美食大陸オーストラリア、美食とワインをめぐる旅へ
1. 西オーストラリア州 マーガレット・リバー
オーストラリア屈指のプレミアムワインを生み出す伝説の地
オーストラリア美食&ワインの旅は、まず西オーストラリア州からスタート。日本からはシンガポール航空を利用、シンガポール経由でゲートウェイとなる州都パースへ。私がはじめてオーストラリアへ行ったときもアジア経由だったことを思うと感慨深い。あの頃よりも接続もよく、なによりフライトが快適だ。
パースの空港ではGo in Style Luxury Transportのドライバー、ピーターが出迎えてくれた。この会社はパース~マーガレット・リバーでデイツアーや送迎をおこなうのだが、車はすべて手入れの行き届いたラグジュアリーカーたち。ピーターは私のために1998年生まれの銀色のV8 XJソブリンを用意してくれていた。
パースから目的地マーガレット・リバーまでは約3時間。滞在は2泊。客と受け入れ側という上下の関係を嫌うフェア精神旺盛なオージースタイルをまねて、私も後部座席ではなく助手席に座る。フレンドリーななかにもおだやかな人柄を感じさせるピーターは、パースに戻り次の目的地へと出発するまでの3日間、すばらしい旅のパートナーとなってくれた。とりとめもない彼との会話を楽しみながらのドライブがさっそくはじまった。
マーガレット・リバーとは西オーストラリア州の西海岸線沿いに広がるエリアを指す。1970年代にブドウの生産がはじまり、レジェンド的なワイナリーが誕生。オーストラリア屈指のプレミアムワインを生み出す伝説の地へと変貌した。いまでは大小、200近いワイナリーが点在し、試飲をしながらそれらをまわるワイナリーめぐりが愛好家たちに人気だ。
私が最初に訪れたのは20年以上前。美しいカリーと呼ばれるユーカリ(オーストラリアではガムツリーと呼ぶ)の林、ゆるやかに広がるブドウ畑、目も覚めるようなターコイズブルーのインド洋など。その美しさは変わらないものの、オーガニックカフェやチョコレートファクトリー、オリーブオイルファーム、秀逸なリゾートなどより洗練された施設が多くなり、ラグジュアリーなワインデスティネーションへと変わってきている。
もちろん老舗ワイナリーにくわえて、あたらしい若手醸造家、アントレプレナーたちによるビオワイン、クラフトワインなどのブティックワイナリーも増え、非常に興味深い。パースからの週末のレジャースポットという存在でもあるので、週末は渋滞ができるほど混むというのも納得。ゆっくりと周辺の自然を肌で感じながら実力派、個性派ワイナリーを訪ねるのであれば平日がお薦めだ。
宿泊はラグジュアリーなロッジタイプのリトリートから気軽なモーテル、あるいはキッチン付きのホリデーアパートメントなど充実している。今回はマーガレット・リバーの中心からは多少離れているが、風光明媚な入江、バンカー・ベイにあるPullman Resort Bunker Bayに、二日目はマーガレット・リバーきっての高級ロッジとして有名なCape Lodgeに宿泊。どちらもマーガレット・リバーならではのリゾート感とリラックしたムードだが、ファミリーでの滞在ならプルマンが、よりロマンチックな滞在を満喫したいのならケープ・ロッジがいいだろう。
なお、マーガレット・リバーのワイナリーめぐりを楽しむためには車での移動が必須。パースからレンタカーを借りてまわるのもいいが、ワインの試飲をすることを考えると専属ドライバーと車の手配は欠かせない。
今回、私の取材のアシストをしてくれたGo in Style Luxury Transportは個人、グループでも利用でき、かつラグジュアリーな車を使用するということでハイエンドなワイン愛好家たちに評判がいいという。次回、ワイン通の友人たちと再訪する際にお願いしようと思ったほど優秀なサービスだった。
美食&ワイン以外のマーガレット・リバーでの楽しみはやはり、周辺の自然を体感することだろう。ナチュラリスト同行のトレイルウォーキングツアーを催行するのはCape to Cape Explorer Tours。参加者の“健脚度”、興味にあわせて周辺に整備されたバラエティに富んだトレイルコースを案内してくれる。また、マーガレット・リバーは世界でも有数のサーフポイント。ワイン&サーフを極めることもできる。
ゴルファーであればぜひ、Margaret River Golf Clubへ。なんとものどかな18ホールのコースで、ロゴにも使用されているカンガルーが出没することで有名な場所。ビジターウェルカムなので常連プレイヤーにまじって楽しみたい。
Go in Style Luxury Transport(ゴーインスタイル・ラグジュアリー・トランスポート)
http://www.goinstyle.com.au
Pullman Resort Bunker Bay(プルマン・リゾート・バンカーベイ)
42 Bunker Bay Road, Naturaliste WA 6281, Australia
http://www.pullmanbunkerbayresort.com.au
Cape Lodge(ケープ・ロッジ)
3341 Caves Road, Yallingup WA 6282, Australia
http://www.capelodge.com.au
Cape to Cape Explorer Tours(ケープ・トゥ・ケープ・エクスプローラー・ツアーズ)
http://capetocapetours.com.au/explorer/
Margaret River Golf Club(マーガレット・リバー・ゴルフクラブ)
599 Wallcliffe Road, Margaret River WA 6285, Australia
http://www.margaretrivergolfclub.com.au
特集|美食大陸オーストラリア、美食とワインをめぐる旅へ
1. 西オーストラリア州 マーガレット・リバー
マーガレット・リバーのおすすめスポット10選
The Goose Beach Bar + Kitchen(ザ・グース・ビーチ・バー+キッチン)
マーガレット・リバーに入る手前にある港町バッセルトンにある海沿いのゴキゲンなカフェ兼レストラン。すぐ横にバッセルトン名物の長さ約2キロのジェッティが見える。今回はドライブ中のリフレッシュのためだったのでカフェラテをオーダーしただけだったが、このカフェラテが今回の旅のマイベストコーヒーとなった。濃い目のコクがあるビターなエスプレッソにクリーミーなミルクフォームのバランスが最高! 時間があればワインでも飲みながら海を見ていたい絶景ロケーションだった。料金はピーターのおごりだったので支払いはなし。
The Goose Beach Bar + Kitchen
http://thegoose.com.au/
Other Side of the Moon Restaurant(アザーサイド・オブ・ザ・ムーン・レストラン)
初日に滞在したホテル、プルマン・リゾート・バンカーベイのメインダイニング。モダンなデザイン性とカジュアルさがほどよく溶け合った店内。外にはプールとユーカリの森を望むテラス席も。平日にもかかわらず地元のゲストたちで驚くほどにぎわい、人気の高さをうかがわせる。
この日のディナーに選んだのは、前菜は「ローストした地場産の洋ナシ」(A$15.50)。上にヤギのチーズ、下にはパートフィロの軽やかさ、サイドにはザクロのグレイズ。甘味、酸味に異なるテクスチャーが心地いい。
あわせたのはマーガレット・リバー産Deep Woodsの「セミヨン/ソーヴィニヨン・ブラン 2014」。クリアな酸味が洋ナシによくあう。グラスでA$9。つづいてメインは「地鶏のコンフィ」(A$36.50)。トマト、オリーブ、レモンサルサにくわえて、アクセントはレバノン料理によく使われるMograbiahという球状のセモリナ粉。この地鶏は滋味があり、感動的なまでのおいしさに驚愕。しっかりとした肉質をしっとりジューシーに仕上げ、表面はクリスピー。噛みしめるごとに味わい深く、ナイフとフォークを止めることができず夢中になって完食。最後は骨までしゃぶりついてしまうほどであった。
Pullman Resort Bunker Bay
42 Bunker Bay Road, Naturaliste WA 6281, Australia
http://www.pullmanresortbunkerbay.com.au
White Elephant Beach Café(ホワイト・エレファント・カフェ)
「古いビーチパビリオン(更衣室)を改装したゴキゲンなカフェだよ」。ドライバーのピーターがニッコリと笑って連れていってくれたのがホワイト・エレファント・カフェ。マーガレット・リバーの町の中心から車で10分ほど。Gnarabup Beachを目の前にするロケーションでサーファーや地元の人たちに人気があると言う。テーブル席はすべてテラスというアウトドアスタイル。あいにく曇りかつ雨という天気だったけれど、朝から常連客たちがひっきりなしに車で訪れてはコーヒー、朝食をテイクアウェイ(テイクアウトをオーストラリアではこう呼ぶ)している。
私が選んだのは「ビッグ・ブレッキー」(A$21.50)。こんがりトーストしたイタリア風パン、チャバッタの上にソテーした巨大なワイルドマッシュルーム、スクランブルエッグ、ベーコン、ポークソーセージが山盛りに。最初から完食は諦めていたけれどこの特大サイズにはひるむ。波乗り後のはらぺこサーファーたち向けだ。ピーターは西オーストラリア州オーガスタにあるオーガスタ・ベーカリー&カフェの「フルーツ&ナッツローフ、レモンリコッタ、ハニー添え」(A$9.50)をうれしそうに味わっている。オーナーのアンソニーは、カフェビジネスが地元の観光促進をサポートすることを視野にカフェを開業。朝食のほかにランチも営業し、インド洋を望むビーチのポテンシャルを引き出したといえる。日本なら行列ができてもおかしくない最高のロケーションだが、のんびりとレイドバックした雰囲気なのがオーストラリアらしい。快晴のときもいいが、こういった雨のなかで過ごすのも悪くない。そう思わせる最高にステキなカフェだ。
White Elephant Beach Cafe
http://www.whiteelephantcafe.com.au
Vasse Felix(ヴァス・フェリックス)
マーガレット・リバーのワインの評価を高めた伝説のワイナリーがいくつかあるが、ヴァス・フェリックスもそのひとつ。1967年、この地の環境の良さに着目した医師トム・カリティにより、マーガレット・リバー初の商業ベースのワイナリーとして誕生した。彼がワイン造りをはじめたきっかけは、西オーストラリア州大学のジョン・グラッドストーン博士による「マーガレット・リバーはボルドーと酷似」という発表を地元紙で知ったことによる。その記事が正しかったことはいまのマーガレット・リバーのワインの評価を見れば一目瞭然だ。
ここには何度も訪れているが、さらに改装が施されスタイリッシュになっていた。ヴァス・フェリックスといえば個人的にシャルドネが好きだが、最近はマーガレット・リバーのシャルドネの特性だったガツンとした樽香の強いタイプからぐっと洗練されたスタイルへと変化しているようで、よりエレガントで複雑さが増していたように感じた。ちょうどリリースされていたトップレンジのヘイツベリーのシャルドネ2013は実に優雅。5年ほど寝かせておけるポテンシャルを持っているとのことだった。
ところでオーストラリアではレストランやカフェを併設するワイナリーが多いが、ヴァス・フェリックスでは早くから地産地消にこだわったレストランを備えている。今回は残念ながらリニューアル中だったため未訪問だが、国内外で高い評価を得ているレストランとして知られる。
Vasse Felix
http://www.vassefelix.com.au
Aravina Estate(アラヴィナ・エステート)
ここはかつてアンバリー・エステートという、1986年に創業した家族経営のワイナリーだった。私も数度訪問したことがあり、マーガレット・リバーの美しいユーカリの森を描写したエチケットはいまでも強く記憶に残っている。2010年、現在のオーナーのスティーブ・トビン氏によってアラヴィナ・エステートとして生まれ変わった。180エーカーのブドウ畑ではカベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、テンプラニーヨ、マルベックといった赤の品種を、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、シュナンブランといった白の品種を栽培。
オーストラリアの高名なワイン評論家ジェームズ・ハリディにより2014年度の「ベスト10最新ワイナリー」に選ばれるなど、マーガレット・リバーでも注目のワイナリーとして知られる。
なだらかな芝生のグリーンと丁寧に手入れのされたガーデンに囲まれたセラードア、そしてレストランのラグジュアリーさはこの一帯でもトップクラス。さらにユニークなのがオーナーのコレクションというビンテージカーのギャラリー。最も古いのは1965年のアストンマーティンDB5、最新は2013 年のフェラーリ458 Spider、このほか1973年フェラーリ365 GTB/4 Daytona “Competition”、元祖スーパーモデル、ツィギーが所有していた1969年のランボルギーニMiura S “Twiggy’s Miura”といった名車が並ぶ。
秀逸なワインを生み出すのはマーガレット・リバーで活躍する女性ワインメーカーのひとりジョディ。シャイななかにワイン造りへの熱い情熱をもった若きホープ。ブドウのキャラクターのポテンシャルを忠実に汲み取ったワインはエレガントでみずみずしい。そして、地元でも人気が高いのがレストラン。エグゼクティブシェフのトニー・ハウエル氏は今回、私が滞在したCape Lodgeのレストランで15年間勤め上げた後、ここに着任。Farm to Table(ファーム・トゥ・テーブル)のコンセプトに基づいた料理は『コンデナスト・トラベラー誌』の「ゴールドリスト・ベストフード」に何度もノミネートされるなど高い評価を受けている。
私のためにシェフが選んでくれたのは「マーガレット・リバー産のヴェニスン(シカ)のカルパッチョ、エスペランス産ホタテの前菜」(A$26)。メインは、「残していいから。食べてもらいたいのさ」と2品が出てきた。「ポークのグリルに温野菜、レッドビーツのソース添え」と、もうひとつは「スナッパーのポアレ」。地元の食材を知り尽くしたシェフらしいバランス感覚のある料理に仕上がっている。やや塩がきつめなのもワインに合うことを計算してのことだろう。ここもマーガレット・リバーで訪れるべきダイニングスポットだといえる。
Aravina Estate
http://www.aravinaestate.com
Watershed Premium Wines(ウォーターシェッド・プレミアム・ワインズ)
ファーストリリースが2002年というあたらしいワイナリーだが、高名なワイン評論家ジェームズ・ハリディにより「3つあるシリーズどれもが期待を上回る」と評価されるワイン。187エーカーという広大なブドウ畑を所有、2012年時で800トンのワインを生産。将来的には2000トンまで増産し、マーガレット・リバーでも最大規模のワイナリーへと成長する計画をもっている。45%がカベルネソーヴィニヨン、ジンファンデル、サンジョベーゼなど赤の品種、残りがシャルドネ、ヴィオニエといった白。Shades、Senses、Awakeningの3シリーズを揃える。
「Awakeningカベルネソーヴィニヨン2009」は各種賞を受賞する最高峰。フレンチオークで18カ月、ブラックカラント、リコリス、モカといったふくよかな香りとベルベットのようななめらかなタンニンが特徴。美しいブドウ畑を望む開放感あるレストランも併設。トマトのタルタル、エスペランス産ホタテ、サーモン、ダックコンフィなどを盛り合わせた「テイスト・プレート」(A$52)はワインのお伴に最高。また、前述のカベルネソーヴィニヨンには地元のラム肉を使った「ランプ&リブのメイン」(A$38)が合う。
Watershed Premium Wines
http://www.watershedwines.com.au
Bahen & Co. Chocolate(バーヘン&Co.チョコレート)
Bean to Bar(ビーン・トゥ・バー)を具現化するもっとも注目されるアルチザンスタイルのチョコレート・カンパニー。日本へは未入荷だ。ブドウ畑を抜けた先にある小さな納屋、そこがファクトリー。創業はジョシュとジャックのバーヘン親子。1930年代のビンテージのカカオロースター機と1910年製造のチョコレート製造機を、愛着をもってリストア。カカオを選別、ロースト、クラッシュ、グラインド、コンチング、エイジング、そして出来上がったチョコレートをフォイルに包み、パッケージングするまでの全工程をすべてハンドメイドで作り上げている。
使用するのはカカオ豆とオーガニックのサトウキビから抽出したケーンシュガーのみ。理由のない中間マージンを排除するため、直接カカオ生産者から良質なカカオを適正な価格で買い取るフェアトレードビジネスを遂行。誠実なビジネスマインドは、彼らが作るストレートにカカオ本来の個性と旨みを表現したリッチかつソリッドなチョコレートにあらわれている。チョコレートの種類はマダガスカル、パプアニューギニア、ブラジル産カカオ70%、ハウスブレンド70%、あるいは80%といったダーク系。さらにチリ&ソルト、アーモンドシーソルトなどの強烈なフレーバーがある。マーガレット・リバーの濃厚なカベルネ、あるいはエスプレッソによく合う。ファクトリーでは販売していないので土曜に開催されるマーガレット・リバー・ファーマーズマーケット、あるいは一部のワイナリー併設のショップなどで購入のこと。
Bahen & Co. Chocolate
http://www.bahenchocolate.com
Olio Bello(オーリオ・ベロ)
優れたワインが生まれるためには恵まれた環境が必要だ。マーガレット・リバーもヨーロッパのワインの名産地同様、地中海性気候に似た自然環境と苗木に適度なストレスをかける土壌をもっている。その結果、すばらしいブドウが育つわけだが、あわせて多くの果樹の恵みももたらしている。そのひとつにオリーブがある。オーリオ・ベロは320エーカーの土地に14種類の異なるオリーブを育て、豪州産オーガニック・エクストラ・ヴァージン・オリーブオイルをハンドメイドで作っている。
オリーブに囲まれたテイスティングルームに入るとズラリと並んだボトルの数に驚く。20以上のバラエティに富んだオリーブオイルはどれも試飲、あるいは試食自由。フルボディの濃厚なタイプからサラリと軽やかな舌触りのものまで、それぞれに個性が。さらに、パルメザン、チリ&ガーリック、バニラ、ライム、アジアンセンセーションといった味をくわえたインフュージョンタイプも。4~6月にかけてはオリーブからオイルを抽出する作業を見学、搾りたてのオリーブオイルを味わうこともできる。「オーガニック・エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル」は50mLがA$9.95。
Olio Bello
http://www.oliobello.com
Margaret River Chocolate Company(マーガレット・リバー・チョコレート・カンパニー)
マーガレット・リバーに来るレジャー客がこぞって訪れる人気のチョコレートファクトリー。1999年に創業。ここマーガレット・リバーと西オーストラリア州のもうひとつのワインの産地スワン・バレーにファクトリーが、またパース市内にコンセプトショップが設けられている。一歩、店内に入ると甘い匂いに包まれ、広大なショップに並ぶチョコレートの圧倒的なボリュームに驚かされる。ハンドメイドのトリュフからバータイプ、かたまりのロッキーロード、チョコレートコーティングしたスイーツ、ファッジ&ソース類、なかにはシュガーフリーのチョコレートも。
カウンターには無料の試食コーナーがあり、子どもも大人もチョコチップをほうばる豪快さがさすがオーストラリア。お薦めは20種類ほどあるトリュフのひとつマカデミア・クラスターズ。実はマカデミアナッツはオーストラリアが原産国。クラッシュした香ばしいマカデミアナッツが入った本場のマカチョコを味わってほしい。
Margaret River Chocolate Company
http://www.chocolatefactory.com.au
Margaret River Providore(マーガレット・リバー・プロヴィドール)
訪問したときは夕方で、しかもあまり天気が良くなかったのがつくづく残念だった。テラコッタの建物、オリーブの木、ベジタブルガーデンが整った空間はまるで南仏プロヴァンスのようなシャレた雰囲気に包まれていた。かつて冷蔵庫がなかった時代、ヨーロッパの家庭には必ず果樹園があり、季節ごとに実るオリーブやブドウ、アプリコットや柑橘類などを収穫しては保存し食事に彩りを添えていた。それを現代に再現したのがこの店のコンセプト。ワインからオリーブオイル、ジャム、ソース類、スパイスミックス、ドレッシングなどが店内に並ぶ。
すべて裏の小さな工房で手作りされている。「バニラ、クランベリー&ホワイトチョコレートマフィンパック」(A$18.95)、「ライム&バニラパンケーキパック」(A$18.95)など、自宅で簡単に作るためのパックが多いのも特徴。ダークチョコレート、アフターディナーミント、マッキアートといったフレーバーのコーヒーリキュール「Sambarino」は人気のアイテムでA$24.95~。
Margaret River Providore
http://www.providore.com.au