EAT|ガストロノミー界の重鎮が手がけるダイニングが2店舗同時にオープン
EAT|ガストロノミー界の重鎮が手がけるダイニングが2店舗同時にオープン
ファインダイニング『HEINZ BECK』、オールデイダイニング『sensi by Heinz Beck』
世界のガストロノミー界の頂点に立つ男、ハインツ・ベック氏が手がけるレストランが2店舗同時に東京・丸の内に誕生した。イノベーティブ料理を提供するファインダイニング「HEINZ BECK」と、現代風イタリア料理を味わえるオールデイダイニング「sensi by Heinz Beck」。独創的な料理を生み出してきたハインツ・ベックのことなるふたつのスタイルのレストランは、あらたな東京の“イット・スポット”となりそうだ。
Text by YANAKA Tomomi
世界で賞賛される三ツ星シェフ、ハインツ・ベックの味がついに日本へ
ハインツ・ベック氏はドイツ生まれの51歳。“モダンキュイジーヌ”の世界を長年にわたりリードしつづけ、厳選した素材からまったくあたらしい味を生み出す天才と謳われてきた。現在はローマの三ツ星レストラン「ラ・ペルゴラ」をはじめ、ロンドンやドバイなど世界各国で5店舗をプロデュース。また、およそ15年前から「美食と健康」にいちはやく注目。食べるものと人体の影響についてさまざまな研究を国際的な学者とともにおこなうなど、「おいしくて体にいい料理」への情熱を人一倍注ぎ込んできた人物だ。
ファインダイニングとなる「HEINZ BECK」では、「ラ・ペルゴラ」で世界中の美食家から賞賛されているオリジナルメニューにくわえ、東京ならではの新作メニューも登場。アーティスティックな至高の世界が演出される。
料理はコースとアラカルトが展開され、「ピスタチオのクロスタを纏った仔牛のフィレ肉 タマネギとドライフルーツ詰め」や、カルボナーラをハインツ・ベック氏ならではのスタイルでアレンジし、薄くデリケートなパスタ生地のなかにカルボナーラソースを包み込んだ「ファゴッテッリ ハインツ ベック」など、独創的な料理の数々がお目見えする。
いっぽう、6.5メートルもある吹き抜けとガラス面で覆われた開放的な空間が目を引く「sensi by Heinz Beck」。この特筆すべき空間と料理を五感で味わってもらいたいという願いが込められ、イタリア語で「感覚・感性」を意味する「sensi」の名が与えられたオールデイダイニングは、洗練された現代風イタリア料理を提供する。
こちらはランチが2600円と3700円、ディナーは4500円と7000円という2種類のコースとアラカルトを用意。リーズナブルに三ツ星シェフの味を楽しむことができそうだ。また、ティータイムにはドリンクとともにスマートフードやドルチェを味わうことができる。
どちらのレストランでもコスチュームデザインは日本を代表するデザイナーのひとりであるコシノジュンコが、建築デザインはニューヨーク近代美術館(MoMA)のインテリアデザインを請け負った植木莞爾氏が手がけるなど、料理を味わう空間にふさわしい演出にも注目されるふたつのレストラン。シーンにあわせ、気分にあわせ、ベック氏が生み出す美食の世界に足を踏み入れてみたい。
HEINZ BECK
営業時間│11:30~15:00(LO13:30)、17:30~23:00(LO21:00)
定休日│日曜日、年末年始
住所│東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワーM2F
Tel. 03-3284-0030