ポルシェ 918 スパイダー プロダクションモデルを公開|Porsche
Porsche 918 Spyder|ポルシェ 918 スパイダー
待望のプロダクションモデル 発表
ポルシェ「918 スパイダー」は、ポルシェがレースフィールドで培った技術をベースに仕上げた、ロードゴーイング スーパーカー。これまでもプロトタイプが公開されてきたが、その名前にちなんだ“9月18日”より生産が開始されるにあたり、フランクフルトモーターショーにおいて、ついにプロダクションモデルが公表された。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
ポルシェのモータースポーツ技術が詰まったスーパーカー
918スパイダーのエンジンは、ル・マン24時間レースむけのレーシングカー「RSスパイダー」のものをベースとした、最高出力447kW(608ps)をほこる4.6リッターV型8気筒。これに後輪を電気モーターが加勢するハイブリッド機構と、それとは別に、独立して前輪を動かす電気モーターをそなえ、四輪が駆動する。
ガソリンエンジンとモーターを統合すると最高出力652kW(887ps)を発生、0-100km/h加速は2.8秒、最高速度345km/hという、スーパーカーと呼ぶにふさわしい性能を発揮する。
そのいっぽうで、わずか3ℓ/100km(およそ33.3km/ℓ)という省燃費性能をもち、満充電であれば、純粋なEVとして16-32kmほどゼロエミッション走行も可能。
モーターのパワーソースとして、専用の水冷回路をもった容量6.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。このバッテリーは、ドイツの230V商用電源で標準装備のポルシェ ユニバーサルチャージャーを利用した場合4時間、オプションのポルシェ スピード充電ステーションでは25分で、充電が完了する。
スパイダーという名称のとおり、ルーフは2枚のパネルにわかれており、着脱が可能。取り外したルーフは、フロントのラゲッジスペースへ収納可能なよう、設計されている。
もちろん、“ポルシェ アクティブサスペンション マネージメントシステム(PASM)”や、後輪操舵機能“リア アクスルステア”、さらに3段階で自動的にダウンフォースを調整する“ポルシェ アクティブ エアロダイナミクス(PAA)”など、モータースポーツ活動からフィードバックされた、数々のテクノロジーも搭載している。
Porsche 918 Spyder|ポルシェ 918 スパイダー
ボディサイズ|全長 4,643 × 全幅 1,940 × 全高 1,167 mm
ホイールベース|2,730 mm
トレッド 前/後|1,664 / 1,612 mm
重量(DIN)|1,634 kg
エンジン|4,593cc V型8気筒 DOHC
最高出力| 447 kW(608 ps)/ 8,700 rpm
モーター出力|210 kW(286 ps)/6,500 rpm
システム最高出力|652 kW(887 ps)/8,500 rpm
システム最大トルク|917-1,1280 Nm
トランスミッション|7段オートマチック(7PDK)
ギア比|1速 3.91
2速 2.29
3速 1.58
4速 1.19
5速 0.97
6速 0.83
7速 0.67
後退 3.55
減速比|3.09
駆動方式|4WD(235km/h以降はMR)
サスペンション 前|ダブルウィッシュボーン サスペンション
サスペンション 後|マルチリンク サスペンション
タイヤ 前/後|265/358ZR20 / 325/30ZR21
ホイール 前/後|9.5J×20 / 12.5J×21
ブレーキ 前|ベンチレーテッド セラミックディスク(PCCB) φ410×36 mm
ブレーキ 後|ベンチレーテッド セラミックディスク(PCCB) φ390×32 mm
最高速度|345 km/h(電気モーターのみでは150km/h)
0-100km/h加速|2.8 秒
0-200km/h加速|7.7 秒
0-300km/h加速|22.0秒
燃費(NEDC値)|3.3-3.0 ℓ/100km(30-33km/ℓ)
CO2排出量|79-70 g/km
燃料タンク容量|70 リットル
バッテリー容量|6.8 kWh
トランク容量(VDA値)|最大110 リットル