FERRARI F430/F430 SPIDER|フェラーリ F430/F430スパイダー
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2015年4月24日

FERRARI F430/F430 SPIDER|フェラーリ F430/F430スパイダー

FERRARI F430/F430 SPIDER

フェラーリ F430/F430スパイダー

F1さながら

2004年のパリサロンでデビューした「F430」は、フェラーリはじまって以来のヒットとなった「360モデナ」の後継モデル。といっても、受け継いだのはV8エンジンをリアにレイアウトするスタイルだけで、デザイン、シャシー、エンジンなど、そのほぼすべてを一新している。

ピニンファリーナと共同でつくりあげた美しいボディはアルミパネルで形成され、内に秘める強靱な構造には先進のアルミスペースフレームが用いられる。これにより、スポーツカーに求められる軽量かつ高い剛性のボディを実現する。

搭載するエンジンはバンク角90度のV8。名前にも示される4.3リッターの排気量から、490psと465Nmを発揮。サーキット走行にも耐えられるよう、ドライサンプ式の潤滑を採用する。
トランスミッションは、クラシカルなゲートを持つマニュアルに加えて、ステアリングホイールにパドルを備えるF1タイプ・ギアボックスが用意される。ステアリングホイールにはF1さながらに、ギアボックスやサスペンションなどのセッティングを変更できる“マネッティーノ”が備わる。

さらに、F1に由来する技術である電子制御ディファレンシャル“E-Diff”が市販車として初めてこのF430に搭載された。クーペボディの「ベルリネッタ」に加えて、2005年からは電動ソフトトップが備わる「スパイダー」を選ぶことが可能になり、熱い視線を注ぐファンはさらに増えそうである。

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フェラーリ F430

ボディ|全長4515×全幅1925×全高1215mm
エンジン|4.3リッターV型8気筒
最高出力|357W[490ps]/8500rpm
最大トルク|465Nm[47.4kgm]/5250rpm
駆動方式|MR
トランスミッション|6段マニュアル、F1タイプ・ギアボックス
価格|2328万9000円(マニュアル)、2465万5000円(F1タイプ・ギアボックス)

フェラーリ F430 スパイダー

ボディ|全長4515×全幅1925×全高1240mm
エンジン|4.3リッターV型8気筒
最高出力|357W[490ps]/8500rpm
最大トルク|465Nm[47.4kgm]/5250rpm
駆動方式|MR
トランスミッション|6段マニュアル、F1タイプ・ギアボックス
価格|2513万7000円(マニュアル)、2671万2000円(F1タイプ・ギアボックス)
(2008年6月現在)

BRAND HISTORY
“カヴァリーノ・ランパンテ”、日本では“跳ね馬”と称されるエンブレムに胸躍らせるファンは少なくない。サーキットではその激しい走りに観衆は熱狂し、ストリートでは端麗なシルエットと甲高いサウンドで人々を魅了するクルマ、それがFERRARI(フェラーリ)だ。F1、市販車のいずれにおいても、スピードを極めるこのブランドは、創業者であるエンツォ・フェラーリの情熱がいまなお強く息づいている。

1898年にイタリアのモデナで生まれたエンツォは、10歳のときボローニャで見たレースに感激し、いつしか自分もレーシングドライバーになろうと思うようになる。一途な思いは着々と実現へ向かい、1920年、エンツォはついにアルファ・ロメオのテストドライバーとなった。そして、同じ年のタルガ・フローリオではアルファのドライバーとして参戦、見事2位の記録を残している。

しかし、やがてエンツォの興味はレーシング・チームを運営することへと移り、1929年にスクーデリア・フェラーリを立ち上げて、アルファのレース活動を引き受けることに。その手腕を発揮するにもかかわらず、1939年にはアルファとの関係は解消され、第二次大戦後の1947年、自前のV12エンジンを積む「フェラーリ125」を引っさげてレース活動を再開。ここからスポーツカーブランドとしてのフェラーリが歩みはじめた。

その後、フェラーリはフィアット傘下に入り、現在はフィアットグループの会長を兼任する社長のルカ・モンテゼーモロのもとで、ブランドの魅力を高め続けている。ラインアップは、V12エンジンを積む「599」と「612スカリエッティ」、V8のミドシップスポーツ「F430」「F430スパイダー」、そして、スポーティさを極めた「430スクーデリア」の5モデルである。

           
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