ルノー キャプチャー 市販化へ|Renault
Renault Captur|ルノー キャプチャー
ルノー キャプチャー 市販化へ
コンパクトなボディにやや背の高い車高、リアのベンチシート、充実した積載能力、現代的なマルチメディア機能、手の届く価格設定。ルノーは、ルノーとしてはじめての都会的なSUV「キャプチャー」をジュネーブモーターショーで公開した。
Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)
カラフルでフレンドリー
ルノー「キャプチャー」は、2011年にジュネーブモーターショーで、ついで東京モーターショーでもコンセプトモデルが発表された、ルノーのコンパクトSUV。
デザインはパトリック・ルケモンにかわって、マツダから移籍したローレンス・ヴァン・デン・アッカーの手になるもので、ひとりの人間の生涯をいくつかの段階にわけ、それぞれの時期にあったモデルを提案するデザイン戦略、「ライフサイクル」の一環をなす。
今回、ジュネーブモーターショーで公開されたモデルは、このキャプチャーの市販バージョンとなる。基本的には日産「ジューク」と同様のプラットフォームをもつモデルだが、全長4.12×全幅1.77×全高1.57メートルとややコンパクト。おなじルノーでいえば、「ルーテシア(クリオ)」のSUVバージョンといった位置づけだ。タイヤは16あるいは17インチのものを装着し、グラウンドクリアランスは200mm。
デザインはユーザーフレンドリーであることを重視しているとのことで、ルノーはその一例として、乗り降りの際に、ズボンや靴を汚さないような、サイドシルの形状をとっていることを挙げる。
広いスペースがとられているという室内のカラーリングは、エクステリア同様、カラフルで明るい。センターコンソールやエアコンの吹き出し口、スピーカーの縁取り、引き出し式のグローブボックスを、7色のカラーパターンから、トリムカラーを明暗の2色から選択できるという。
その他、カスタマイズできるのはボディカラー、ルーフとピラーのカラー、ホイールのカラー、ボンネット、ルーフ、テールゲートのデコレーション、取り外し可能なシートカバーのカラーなどだ。
ラゲッジルームのフロアは可動式で、容量は377リットルから455リットル。リアシートは160mm前後に動く。
エンジンは、ガソリンエンジンがCO2排出量113g/km(燃費4.9ℓ/100km)の899cc 3気筒ターボ「TCe 90」と、同125g/km(5.4ℓ/100km)の1,198cc 4気筒ターボ「TCe 120 EDC」の2種類。ディーゼルが、おなじく95g/km(3.7ℓ/100km)と、104g/km(4.1ℓ/100km)の1,461cc 4気筒ターボ「dCi 90」および「dCi 90 EDC」の、1種類2バリエーション。このうち、「EDC」と名のつくユニットは、6段デュアルクラッチギアボックスとの組みあわせを前提としている。
スペインのバリャドリード工場で製造される予定だが、現在はまだ、販売時期や価格などは公表されていない。