MOVIE|日本未公開のイタリア映画を東京と大阪で上映する「イタリア映画祭2015」
MOVIE|新作から短編まで一挙24作品を上映
「イタリア映画祭2015」が東京と大阪で開催
日本未公開のイタリア映画が一挙に上映される「イタリア映画祭2015」が、東京と大阪で開催される。東京は4月29日(水・祝)から5月5日(火・祝)まで有楽町朝日ホールで、大阪は5月9日(土)、10日(日)にABCホールでの開催となる。
Text by ENOMOTO Kozue(OPENERS)
来日ゲストによる開会式や舞台挨拶、トークセッションも
“日本におけるイタリア年”をきっかけに2001年の春に開催され、今年で15回目を迎える「イタリア映画祭」。多くの映画ファンやイタリアファンに支持され、毎年1万人を超える観客が訪れるゴールデンウィーク恒例の映画祭だ。
今年は、2013年以降に製作された新作14本にくわえ、旧作1本と短編9本の24作品を上映。ある夏の終わり、少年を預かったことにより家族に生じる生活の変化、そして夢と現実のあいだを行き戻りしながら成長を遂げる少女と葛藤する父の姿を描き、2014年カンヌ国際映画祭審査員グランプリを受賞した『ザ・ワンダーズ(仮題)』や、菊地凛子が主演し、吉本ばななが脚本に協力、親権を失った母とその息子が過ごす最後の4日間を静かなタッチで描いた『ラスト・サマー』も特別上映される。
また、イタリア映画を国内外でプロモーションする組織である「イスティトゥート・ルーチェ」が、創立90周年を迎えたことを記念し、新進気鋭の作家たちに膨大なアーカイブ映像のなかから約10分の素材を選んでもらい、その素材をもとに製作した短編9本も上映。
このほかにも、カルロ・マッツァクラーティ監督の遺作となった『幸せの椅子』や、イタリア映画において最高の名誉とされるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で最優秀作品賞をはじめ7部門を制した『人間の値打ち』など、多彩な作品をランナップ。東京では、ゲストを招いた開会式や舞台挨拶、作品の上映後には来日した監督や俳優の質疑応答も予定されている。
「イタリア映画祭2015」
日程│4月29日(水・祝)~5月5日(火・祝)
会場│有楽町朝日ホール
東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11F
チケット|前売り 一般1450円、学生・60歳以上1350円
当日 一般1700円、学生・60歳以上1600円 ※『ラ・パッショーネ』を除く
「イタリア映画祭2015 大阪」
日程│5月9日(土)、10日(日)
会場│ABCホール
大阪府大阪市福島区福島1-1-30
チケット|前売り 一般1300円、学生・60歳以上1200円
当日 一般1600円、学生・60歳以上1500円
Tel. 050-5542-8600(ハローダイヤル)
http://www.asahi.com/italia/2015
<上映作品>
『幸せの椅子』
監督│カルロ・マッツァクラーティ
2013年/ 94分
『人間の値打ち』
監督│パオロ・ヴィルズィ
2013年/ 109分
『いつだってやめられる』
監督│シドニー・シビリア
2014年/ 100分
『神の恩寵』
監督│エドアルド・ウィンスピア
2014年/ 127分
『われらの子供たち』
監督│イヴァーノ・デ・マッテオ
2014年/ 92分
『黒い魂』
監督│フランチェスコ・ムンズィ
2014年/ 103分
『レオパルディ』
監督│マリオ・マルトーネ
2014年/ 137分
『僕たちの大地』
監督│ジュリオ・マンフレドニア
2014年/ 100分
『緑はよみがえる』
監督│エルマンノ・オルミ
2014年/ 80分
『生きていてすみません!』
監督│リッカルド・ミラーニ
2014年/ 106分
『スイミング・プールの少女』
監督│ランベルト・サンフェリーチェ
2015年/ 94分
『ラ・パッショーネ』
監督│カルロ・マッツァクラーティ
2010年/ 106分
『カプチーノはお熱いうちに』
監督│フェルザン・オズペテク
2013年/ 110分
『ザ・ワンダーズ(仮題)』
監督│アリーチェ・ロルヴァケル
2014年/ 111分
『ラスト・サマー』
監督│レオナルド・グエッラ・セラーニョリ
2014年/ 94分