MOVIE|ミッテラン元大統領の専属シェフの実話映画『大統領の料理人』
MOVIE│パレスホテル東京では、映画に登場するメニューを味わえるイベントも開催
ミッテラン元大統領の専属女性シェフの実話をもとにした『大統領の料理人』
1980年代、フランスのミッテラン元大統領に仕えた女性料理人の実話をもとにした『大統領の料理人』が9月7日(土)より、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマほかで全国順次公開される。
Text by YANAKA Tomomi
フランス一の美食通といわれるクリスチャン・ヴァンサンが監督
料理への愛と腕だけで、政争渦巻く官邸のなかでミッテラン大統領の心を虜にした女性シェフを描いた『大統領の料理人』。味わい深いストーリー、めくるめくご馳走、口に運んだときの衝撃と驚きの痛快さ。グルメの国フランスから誕生したこの上なくおいしい映画が日本にも上陸する。
監督はフランス一の美食通といわれる映画監督クリスチャン・ヴァンサン。厳選されたメニューと料理の音にまでこだわり、観客が五感すべてで楽しめるシーンが随所にちりばめられた。
主人公の女性シェフには、フランスの名優カトリーヌ・フロを起用。撮影は実際のフランス大統領官邸「エリゼ宮」が使われ、その威厳ある環境とそこに似つかわしくない女性シェフのギャップがよりリアルに、そしてユーモアたっぷりに表現されているところも見所のひとつだ。
また、この映画の公開を記念し、パレスホテル東京では公開前の8月22日(木)映画にちなんだイベントを開催。映画上映のほか、劇中に登場する料理を実際に味わえたり、料理評論家の山本益博氏のトークショーが繰り広げられる。
料理をつうじて大統領との間に生まれた絆
片田舎で小さなレストランを営むオルタンス・ラボリがスカウトを受け、連れて行かれたのは、パリのど真ん中のエリゼ宮。なんとミッテラン氏からのじきじきの指名で、大統領のプライベートシェフに抜擢されたのだ。
官邸は独特の儀礼や規律の世界。厨房も料理をおいしくつくることを二の次にした細かい約束事で縛られていた。そのうえ代々、男たちだけで営まれてきたシェフたちのヒエラルキーのなかで、オルタンスは完全に“招かれざる客”だったのだ。
しかし、料理以外には目もくれず、これまでと同じように真摯に料理に向き合いつづけるオルタンス。そして、当初は値踏みするような目で遠巻きに眺めていた同僚たちも、いつしか彼女の料理の熱意と腕前に刺激され、厨房には少しずつ新風が吹き始めていた。その料理をつうじて大統領とも確かな絆を生みはじめ…。大統領のお皿に食べ残しが少なくなってきたある日、彼女に直接声をかけてきたミッテランの口から意外な話が飛び出すのだった。
パレスホテル東京×映画『大統領の料理人』公開記念特別イベント~大統領の美食時間~
日程│8月22日(木)
時間│受付18:00~ 開宴18:30~
会場│パレスホテル東京 2F 宴会場「葵」
東京都千代田区丸の内1-1-1
問合せ・予約|Tel.03-3211-5326(専用ダイヤル 10:00~18:00)
定員│80人
料金│1万8000円
『大統領の料理人』
9月7日(土)よりシネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマほかで全国順次ロードショー
監督・脚本│クリスチャン・ヴァンサン
出演│カトリーヌ・フロ、ジャン・ドルメッソン、イポリット・ジラルド、アルチュール・デュポン、ジャン=マルク・ラトリフ
配給│ギャガ
2012年/フランス/95分
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