INTERVIEW|『ペーパーボーイ 真夏の引力』ザック・エフロンにインタビュー
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2015年4月7日

INTERVIEW|『ペーパーボーイ 真夏の引力』ザック・エフロンにインタビュー

INTERVIEW|全米ベストセラー小説の禁断の映画化!
豪華俳優陣による強烈なミステリー『ペーパーボーイ 真夏の引力』

主演・ザック・エフロンにインタビュー!(1)

大ヒットした青春映画『ハイスクール・ミュージカル』で世界的に知られるイケメン俳優のザック・エフロン。彼はミステリー映画『ペーパーボーイ 真夏の引力』の主演を務め、殺人事件に巻き込まれたアイドルの青年役にチャレンジした。気鋭監督リー・ダニエルズが手かげた新作について、ザック・エフロンが語ってくれた。

Edited by Winsome Li(OPENERS)

衝撃的なシーンに挑む、俳優としての新たな一面

──原作を読んだ時はどのように感じましたか?

とにかくすごく衝撃を受けて、強烈な作品だと思いました。青年の旅のようなもので、寄り道したり逆行したり暗闇に入ったりします。最後まで何が起こるのか、何についての物語なのか理解できなかった。でも映画の方は衝撃の始末で、完全に打ちのめされた。

──役作りはどのように進めましたか?

一番大変だったのは、舞台となっている時代と場所の感覚をつかむこと。1969年のフロリダについて、どんな時代だったか言葉のアクセントまで勉強したんだ。でも監督のリーからは「心を開いて来てくれ」と、「エゴを捨てて参加してくれ」と言われただけだった。

ザック・エフロン 02

ザック・エフロン 03

──リー・ダニエルズ監督はどんな方ですか?

彼からは刺激を受けて、パワーをもらったね。役者が演じやすいような環境も作り出してくれた。彼にはエゴがまったくなくて、そしていつもふざけている。僕たちをリラックスさせようと努めてくれて、無欲で愛に満ちた人だと思う。彼と仕事ができて光栄だよ。リーは本質を見る目を持っている。だから登場人物がとてもリアルなんだ。それに、人間関係を築くのにも長けているよ。会話しただけで通じ合える。優れた洞察力の持ち主で、人のことをよく理解できる。それにリーはためらわずに、何事にも挑戦する。脚本だって気に入らなければ流れに任せるんだ。「ここはアドリブで」ってね。

──この物語はさまざまな要素が詰め込まれていますが、最初に脚本を読んだ時はどのように思いましたか?

把握しきれないほどたくさんの要素が詰まっている。最初に脚本を読んだ時はよく分からなかったけど、すごく探求的で人物の詳細を描かれている。何か一つの要素に限定することはなく、多くの質問を投げかけているし、多くの疑問を生じさせている。そういう意味で、考えさせられる、刺激を与えてくれる映画だと思うよ。

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主演・ザック・エフロンにインタビュー!(2)

ザック・エフロン 05

──撮影は大変でしたか?

現場では休憩時間がなくて、常に全員が動いていた。トレーラーもなかったけど、あれが純粋な映画作りさ。全員が一致団結するんだ。

──泳ぐシーンのため何か準備しましたか?

下手ではないのですが、泳ぐシーンは予定外で急に撮影することになったので、準備はできなかった。気付いたらプールがあった、という感じ。

──ニコール・キッドマンとのラブシーンは緊張しましたか?

ラブシーンはいつだって緊張するよ。演じる役者だけじゃなく撮影スタッフもそうだと思います。でも撮影が始まってしまえば、ほかのシーンと同じ。それに簡単だったよ、ニコールにキスするだけだ。

──あなたが演じたジャックと、マシュー・マコノヒーが演じた兄ウォードの関係は?

ウォードとジャックの関係は少し複雑に思えるかもしれない。離ればなれになっていた兄弟が、久しぶりに感動的な再会を果たした。兄弟の仲はよくて、お互いに自慢し合えるような関係だと思った。でも、リーは「そんな関係じゃない」と言った。突然に戻ってきた兄に対して、ジャックは戸惑いがあるはず。この映画が特別なのは、それぞれの関係が現実的だから、軽くて楽しく見えるシーンが暗いシーンに通じていて、闇が浮かび上がる。映画が現実にしっかり根付いているんだ。

ザック・エフロン 06

ザック・エフロン 07

──今回の役はいままでのイメージを覆す役でしたね。役者として成長されたと思いますが、演じた感想は?

すばらしい経験で、夢みたいだった。現場にはクリエイティブな人が集まって、一つの目標を達成するために夢中になっていた。共演者も監督のリーもすばらしかった、みんな最高。そして、この映画の大きなテーマは、大人になるということ。ジャックは大切な人たちから人生の教訓を得る。僕自身はまだ分からないこともあって、役者業も理解しきれていないし……今回の撮影では、共演者たちに助けられたと感じたね。

『ペーパーボーイ 真夏の引力』
7月27日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督・脚本・製作│リー・ダニエルズ
出演│ザック・エフロン、ニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒー、ジョン・キューザック
配給│日活
2012年/アメリカ/107分/R15+
© 2012 PAPERBOY PRODUCTIONS,INC.

           
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