MOVIE|両脚を失った女性の再生と希望を描く『君と歩く世界』
MOVIE|オスカー女優マリオン・コティヤールと名匠ジャック・オディアールがタッグ
両脚を失った女性の再生と希望を描く『君と歩く世界』
フランス人女優として49年ぶり2度目のオスカーを手にしたマリオン・コティヤールと、現代のフランスを代表する名匠ジャック・オディアール監督がタッグを組んだ『君と歩く世界』が4月6日(土)から新宿ピカデリーほかで公開される。
Text by YANAKA Tomomi
昨年のロンドン映画祭では最優秀作品賞を受賞
両脚をなくして絶望に沈む女性が、不器用な男との出会いにより生きる喜びを呼び覚まし、自らの意思で未来へ踏み出そうとする再生と希望の物語『君と歩く世界』。昨年のロンドン映画祭最優秀作品賞を受賞した話題作がいよいよ日本でもロードショーされる。
過酷なハンディキャップをもつ難役中の難役に挑んだのは、『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、最近では『ミッドナイト・イン・パリ』や『ダークナイト ライジング』といったヒット作にも出演、いま国際的にもっとも熱いまなざしを浴びる映画界のミューズ、マリオン・コティヤール。また、主人公を希望に導くシングルファーザーを新星のマティアス・スーナールツが演じ、大きな存在感を放った。
そして、痛みや悲しみに打ちひしがれても這い上がり、ときには生まれ変わることさえできる人間の可能性を、息を呑むような迫真のリアリティとともに描き出したのは、前作『預言者』でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞したジャック・オディアール監督だ。
アリとの触れ合いから未来への一歩を踏み出すステファニー
マリンランドでシャチの調教師をしているステファニーはある日、満場の拍手を浴びながら華麗なショーを指揮している最中にステージが崩壊、両脚を失う大怪我を負ってしまう。そんな失意のどん底にいた彼女が出会ったのは、他者への愛を表現する術を知らない、不器用な男アリだった。
ナイトクラブの元用心棒で、いまは夜警の仕事をしているシングルファーザーのアリ。彼はほかの人びとのように同情心でステファニーに接するのではなく、両脚がないことを知りながら彼女を海の中へ導いてゆく。やがてステファニーは、どこか謎めいていて獣のように野生的なアリとの触れ合いを重ねるうちに、いつしか生きる希望を取り戻し、輝かしい未来へと一歩を踏み出す──。
画面に描き出されるきらめく光や海、そして世界。大きな困難にぶつかりながらも、生きるための光のありかを模索する姿に胸を打たれる、珠玉の愛の感動作だ。
『君と歩く世界』試写会に3組6名様をご招待!
日程|3月25日(月)
時間|18:00開場 18:30開映
会場|ブロードメディア・スタジオ試写室
東京都中央区月島1-14-7
応募条件|15歳以上の方
応募締切|3月13日(水)午前10時まで
応募は終了しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
『君と歩く世界』
4月6日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督・脚本│ジャック・オディアール
出演│マリオン・コティヤール、マティアス・スーナールツ
2012年/フランス・ベルギー合作/122分/R15+
http://www.kimito-aruku-sekai.com/main.html
© Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime