LOUIS XIII Chapter 10 アンバサダー クリス・ペプラー
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2015年5月15日

LOUIS XIII Chapter 10 アンバサダー クリス・ペプラー

LOUIS XIII|ルイ 13世
アンバサダーインタビュー7

クリス・ペプラー(TV・ラジオ パーソナリティー)

ルイ13世。他にはない、その唯一無二のブランデーづくりに共感した、13人からなるアンバサダーが、自らのルイ13世への思いとともに、最高のブランデーだけが持つ魅力を発信するプロジェクト。六本木グランド ハイアット 東京のバー「マデュロ」に期間限定オープンした「メゾン ルイ 13世」から毎回インタビューをおとどけするプログラム。第7回目は、TV、ラジオなどで幅広く活躍するパーソナリティー、クリス・ペプラーさん。

Text by MATSUO DaiPhotographs by IGARASHI Takahiro

フランスの伝統がカタチに

ルイ13世とは非常に高級で、まさにコニャックの王様というイメージがあります。フランスの伝統がそのままカタチになったものといえるでしょうか。フランスにはさまざまなカルチャーがありますけれど、このルイ13世というブランデーはそのなかでもサラブレッド。実際に飲んでみるととても上品です。ブランデーというと濃厚で威圧的で強いという感じがするけど、ルイ13世はいい意味で軽く、角がない。フローラルな軽やかさがありますね。味のよさも特筆すべきものです。いくらでも飲めてしまうから、気づいたらいつも、何杯も飲んでいる。そして、飲み進むうちにいろんな味が顔を出します。香り、味わい、アルコール独特の熱、そして色。茶道ではありませんが器もいい。クリスタル製でゴールドの縁取りのボトルは芸術品ですね。ブランデーの中身だけではなく、ボトルも含めたすべてで“造形”を味わえるのがルイ13世なんです。

往生際の悪い大人でいたい

実は、先日54歳になりました。ルイ13世も樽の中で100年と長い期間をかけて熟成してきたわけですが、齢を重ねてはいても時代性を失ってはいないと思っています。現代は、すぐにふるいにかけられていく時代です。だから、何かに固執せず、時代に柔軟に対応するということが大切だと思うんです。価値観は、常に変化していくものですから、時代にともなった価値観というものを意識しないといけない。ただ、これまでの自分の人生という歴史のなかで培った価値観を尺度として、これまでの経験を未来に生かすということも同時に大切。わたしは「もう」という言葉が嫌いなので「もう54歳になったから」なんて思わない。いくつになっても、可能性を阻むことはいけないと考えます。いうなれば往生際の悪い大人になりたい。そう思っているんです。

LOUIS XIII Chapter 10 アンバサダー クリス・ペプラー 01

LOUIS XIII Chapter 10 アンバサダー クリス・ペプラー 02

常識とはなんだ?

わたしはいつも、「常識ってなんだろう?」ということを思っています。普段、人が考えないことについても、「なんだろう?」と考えています。「当たり前」であるということを疑問視する。好奇心というものを常に持っています。だから、毎日何かを検索し続けています。一日に10問以上は疑問が湧いて、すぐに携帯電話で調べる。探究心というか追求心でしょうか。「年相応」という言葉がありますが、そんなに落ち着きたくない。それは自分の人生を縮めることになると思っています。ルイ13世も歴史に基づきながら、常に味を探求し続けているのではないでしょうか?

リスペクトがあれば楽しみ方は自由

今回、ルイ13世というすばらしいブランデーのアンバサダーになれたことは、とても光栄で素敵なことだと思っています。これから、アンバサダーとしてこのブランデーの楽しみ方を提案していきたい。時代は変わったから、ブランデーの楽しみ方も変わったと思っています。だから、どんなシチュエーションがこのルイ13世に似合うか──それは自分でつくっていくものです。セレブレーションでも、ナイトキャップでも、あるいは誰かをもてなすようなシーンでも、食事のあとの語らいのときに葉巻を吸いながらでもいい。各々いいと思います。飲み方だって、怒られるかもしれないけど水で割ってもいいと思うし、昼間から飲んでもいいと思います。非常に高級なお酒ではあるけれど、それを飲むことで虚勢を張るのではなく、作品を味わうといい。どういう飲み方をしようと、ルイ13世というお酒に対するリスペクトは必要ですけれどね。

クリス・ペプラー|Christopher Daniel Peppler

1957年東京生まれ。1988年にFMラジオ局であるJ-WAVEが開局するとともに、ナビゲーターとして抜擢され、「TOKIO HOT 100」のDJも24年目に突入。日本のミュージックマスターとして知られる。現在は、音楽、映画やスポーツなどを中心としたTV番組やCMにも出演。また、セレブリティの来日記者会見の司会やインタビュアー、イベントMCなどとして幅広く活躍している。

           
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