EAT|フランス仕込みのスープで復興支援!|Soup Stock Tokyo
LOUNGE / EAT
2015年6月22日

EAT|フランス仕込みのスープで復興支援!|Soup Stock Tokyo

Soup Stock Tokyo|スープストックトーキョー

EAT|売り上げは東北大震災で被災した地域の復興支援に

フランス仕込みの“チャリティー”スープを期間限定販売!

からだを芯から温めてくれるスープは、肌寒い季節に欠かせない黄金メニューだ(もちろん、夏には夏で、のどごしのさわやかさが心地良い冷製スープというものがあるが)。4月2日(月)にスープストックトーキョーから登場する数量限定のスープ「半熟玉子とグリーンピースのフレンチスープ」は、はるばるフランスから届いた“愛情”や“優しさ”という名の隠し味が入ったちょっと特別なスープ。そのスープを口にした人の心を、さらには東日本大震災で被災した人たちの心をも温めてくれる──そんなスープなのだ。

Text by TANAKA Junko (OPENERS)Photographs by Smiles

きっかけは、一ツ星シェフ松嶋哲介氏の呼びかけではじまったチャリティープロジェクト

“日本のために立ち上がったシェフたちの会”と名付けられた「Association Solidarite Chefs pour le Japon(アソシアシオン・ソリダリテ・シェフ・プー・ル・ジャポン)」は、日本とフランスをまたにかけて活躍中のシェフ、松嶋哲介氏の呼びかけによってはじまった復興支援のためのチャリティープロジェクト。2011年3月11日──あの日を東京・神宮前で運営する「Restaurant-I(レストラン アイ)」で迎え、店の前の明治通りを歩いて帰宅する人たちが埋めつくしているのを目の当たりにした松嶋氏は、残っていた材料と取引先から届いた野菜を使ってすぐに温かいスープをつくり、店を開放してみんなに配ったという。

フランスに帰ってからも「日本のためになにかできることはないか」と考えた松嶋氏は、志を同じくするフランス人シェフたちと協力して、フランスの地方を巡るチャリティーディナーを開催することを決意。その初回を2011年4月、ニースの「Azur du Palais de la Mediterranee(アズール・ドゥ・パレ・ド・ラ・メディテラネ)」で開催し、出席者150人以上、集まった支援金約18000ユーロという大成功をおさめて以来、リュ・ピュイ・アン・ヴレからアヴィニョン、トゥールーズ、バスクと支援金を募るチャリティーディナーの輪は着実に広がりをみせている。

スープストックトーキョー|Soup de France 02

「フランス人は人好き、美味しい料理好きですからね。チャリティーディナーに対してまったくアレルギーがないです。集まったお金が、美味しいスープに形を変えて被災地に届いたらうれしいと思って進めています」と松嶋氏。

このチャリティープロジェクトを日本で支えているのがスープストックトーキョーだ。震災から1年経過したいまも、まだ状況が落ち着かず不安な日々を送る被災地の人たちに、おもいのこもった温かい食事を食べてもらおうと、チャリティーディナーで集まった支援金の一部を松嶋シェフと共同開発したスープ(またはカレー)に変えて被災地に届けている。2011年11月に「鶏ひき肉と野菜のカレー」を約6200食、クリスマスの日には500食の温かい野菜スープを被災地に届けたほか、今後もこの活動を継続的におこなっていく予定だという。

スープストックトーキョー|Soup de France 03

スープストックトーキョー|Soup de France 04

フランスの豊かな食文化を日本に伝える特別メニュー「Soup de France」

チャリティープロジェクトを通して、フランス人の優しさだけでなく、食に対する深いこだわりと、美味しいものや豊かな時間をシェアしようというフランス人の精神にも触れた同社は、その豊かな食文化も一緒に日本へ持ち込もうと、2011年9月から「Soup de France(スープ・ド・フランス)」という特別メニューを展開している。これは、チャリティーディナーが開催される各地の個性豊かな郷土料理や特産物にちなんだスープをつくり、その開催時期に合わせてスープストックトーキョーの全店舗で期間限定販売。そしてその売り上げの一部を、スープストックトーキョーからの支援金とあわせて被災地の復興支援に充てるというもの。支援する金額の合計と支援先は、決定次第同社のホームページで発表される。

全6回、半年にわたって展開してきたこのシリーズも4月でいったん終了。これまでに販売した特別メニューは、ニースの松嶋氏から届いたレシピを基にした第1弾「ココナッツのオリエンタルスープ」(2011年9月)にはじまり、第2弾「豚肉と緑レンズ豆のオーベルニュ風煮込みスープ」(同11月)、第3弾「プロヴァンス風ピストゥスープ」(2012年1月)、第4弾「タルブ産白いんげん豆と鶏肉のカスレ」(同2月)、第5弾「牛トリップのバスク風トマト煮込み」(同3月)の全5種類。

そして今回、シリーズの最後を飾るのは、ワインの産地としてあまりにも有名なボルドーから届いたスープ。開発にあたっては、同社商品部の桑折敦子さんとグラフィックデザイナーの上村貴之さんが現地に赴いて、チャリティーディナーの会場となったオーベルジュ「Les Sources de Caudalie(レ・ソーシス・ド・コーダリー)」のシェフ、ニコラ・マス氏から素材本来の良さを生かしながら、手間やアイデアの光る繊細な料理を直々に伝授してもらったという。

スープストックトーキョー|Soup de France 05

スープストックトーキョー|Soup de France 06

そのマス氏のレシピをヒントに開発した「半熟玉子とグリーンピースのフレンチスープ」は、フランス産の小粒グリーンピースを春らしい味わいに仕上げたフランスの家庭料理風スープ。若いうちに収穫されたグリーンピースには、マッシュルームや野菜、ベーコン、アンチョビなど、さまざまな旨みがたっぷり含まれ、ひとつ口にすると口の中にいろいろな旨みが一気に広がる。ほのかにクミンの香りを添えた半熟玉子をスープにくずしながら食べるのがお薦めだ。

まだ肌寒さの残るこの季節、日本のために立ち上がった松嶋氏やフランス人シェフたちの優しさがたっぷり入ったこのスープを飲んで、現在も避難生活をつづける被災地の人たちに思いを馳せたい。

スープストックトーキョー|Soup de France 07

Soup de France第6弾「半熟玉子とグリーンピースのフレンチスープ」
販売時期|4月2日(月)~13日(金)
価格|レギュラーカップ(250cc)=610円
ラージカップ(350cc)=770円

問い合わせ
スープストックトーキョー
Tel. 0120-961-573(フリーダイヤル)
http://www.soup-stock-tokyo.com/

           
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