ART│ガラス作品の魅力に迫る『森と湖の国 フィンランド・デザイン』展が開催
ART|豊かな自然と風土によってはぐくまれたガラス作品
サントリー美術館で『森と湖の国 フィンランド・デザイン』展を開催
機能性を重視しながらも美しさを兼ね備え、洗練されたデザインで人気を集める北欧デザイン。フィンランドの豊かな自然と風土によってはぐくまれたガラス作品の魅力に迫る『森と湖の国 フィンランド・デザイン』展が11月21日(水)から2013年1月20日(日)まで六本木のサントリー美術館で開催される。
Text by YANAKA Tomomi
18世紀後半から現代にいたる洗練されたガラス作品を展示
「生活のなかの美」と時代を超えたデザインを感じさせるフィンランドのガラスや陶磁器、家具の数かず。20世紀前半以降、アルヴァル&アイノ・アールト夫妻、カイ・フランク、タピオ・ヴィルッカラ、ティモ・サルパネヴァら優れたデザイナーを輩出し、特に1950年代からは国際的な評価を得て現在にいたっている。
彼らの創作のインスピレーションとなり、作品や製品の色となり、カタチとなった「美しい環境」。フィンランドを代表するガラスメーカー「イッタラ」が「使い捨て主義に反する永遠のデザイン」というメッセージを掲げていまも生産しているように、その姿勢は常に地球に優しく、自然とともにありつづけているのだ。
今回の展覧会では、このようなフィンランド・デザインの魅力を18世紀後半~1920年代の黎明期、1930年代の躍進期、1950年代の黄金期、1960~70年代の転換期、そして現在という5章にわけて展示。フィンランド国立ガラス美術館に収められた貴重な品から個人所有の名品まで時代ごとに分けられ、一堂に展示される。
サンタクロースのふるさとでもあるフィンランド。森と湖の国のデザインが繰りひろげる美しいガラスの世界をクリスマスの到来とともに楽しみたい。
『森と湖の国 フィンランド・デザイン』展
日程│11月21日(水)~2013年1月20日(日)
時間│10:00~18:00
※金・土および11月22日(木)、12月23日(日・祝)、2013年1月13日(日)は20時まで開館
※12月28日(金)、29日(土)は年末のため18時で閉館
入館料(当日)│一般1300円、大学・高校生1000円、中学生以下無料
会場│サントリー美術館
東京都港区赤坂9-7-4
Tel.03-3479-8600
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