PORSCHE PANAMERA|ポルシェ第四のモデル、ついに登場
PORSCHE PANAMERA|ポルシェ・パナメーラ
ポルシェ第四のモデル、ついに登場
ポルシェは上海モーターショーにおいて、ニューモデル、4ドアグランツーリスモ「パナメーラ」のワールドプレミアを果たした。
文=ジラフ
まずは3グレード構成から
ドイツでは、9月12日からの発売が予定されるパナメーラは、ポルシェならではの走りにくわえ、4人が快適に乗車できるという高級大型ツーリングサルーンとして、世界中から注目が集まるニューモデル。ポルシェでは、911、ボクスター/ケイマン、カイエンにつづく第4番目の車種として開発された。
エンジンは、カイエンにも搭載される直噴のV型8気筒。パナメーラS、パナメーラ4Sに4.8リッターV8(400ps)が、パナメーラターボには4.8リッターV8ターボ(500ps)が採用され、まずはこの3車種から発売が開始されるという。また遅れて6気筒エンジン、ハイブリッドとバリエーションも増えていく予定だ。
ポルシェの総力を注いで開発されたといわれるパナメーラ、日本でもすでにオーダー受付は開始され、その価格はSが1374万円、4Sが1436万円、ターボで2061万円となっている。
BRAND HISTORY
ドイツを代表するスポーツカーブランドとして世界中の腕利きから圧倒的な支持を得ているのがPORSCHE(ポルシェ)である。はじまりは1931年。20代の頃から自動車エンジニアとして頭角をあらわした奇才・フェルディナンド・ポルシェは、ダイムラー社の技術部長を経験したあと、ドイツのシュトゥットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立して独立。以後、自動車メーカーからさまざまなクルマの開発を託されることになる。なかでも有名なのが、ドイツの「国民車」としてモータリゼーションに大きく貢献した「フォルクスワーゲン・ビートル」だ。
自動車メーカーとして、自らの名を初めて冠したのは、1948年に登場した「356」であった。それからポルシェは「911」「924」「928」といったスポーツカーを世に送り出すとともに、モータースポーツに力を注ぐ。たとえば、世界でもっとも苛酷なレースといわれるルマン24時間で16回の優勝を手に入れたほか、F1でもエンジンサプライヤーとして3度のシリーズ優勝に貢献するなど、輝かしい戦績を収めたのだった。その技術力と走りへのこだわりがいまなお彼らの製品に息づいているのはいうまでもない。
現在は、デビューから45年が経ったいまでもスポーツカーのトップランナーとして高い評価を得る「911」をはじめ、オープンスポーツの「ボクスター」、ボクスターのクーペ版の「ケイマン」、そして、プレミアムスポーツSUVの「カイエン」と、ラインナップすべてが高い人気を誇る。