スタイリッシュなデザインに磨きをかけたアウディA7/S7|Audi
Audi A7 Sportback |アウディ A7 スポーツバック
Audi S7 Sportback |アウディ S7 スポーツバック
スタイリッシュなデザインに磨きをかけたアウディA7/S7
アウディは、スポーティな4ドアハッチバッククーペ、「A7 スポーツバック」と「S7 スポーツバック」をマイナーチェンジし、欧州で今夏より発売を開始する。デザインのブラッシュアップと最新テクノローの搭載、そしてエンジンのパワーアップがおもな変更点だ。
Text by SAKURAI Kenichi
内外装をブラッシュアップ
アウディは「A7 スポーツバック」とスポーティバージョンの「S7 スポーツバック」をマイナーチェンジし、2014年の夏後半からドイツでの発売を開始する。新型A7 スポーツバックおよびS7 スポーツバックは、パワーアップしたエンジン、あたらしいトランスミッション、ブラッシュアップされたヘッドライトやテールライトデザインが与えられたほか、最新のインフォテイメントシステムも採用する。
A7 スポーツバックは、2010年にデビューした「A6」がベースとなるEセグメントモデル。ハッチバックスタイルをもつワイド&ローデザインを採用したエクステリアが特徴だ。ノッチバックが主流だったプレミアムセグメントの4ドアクーペのなかにおいて、ハッチバックを採用したスポーティなモデルとして世界的に注目を集めた。ラゲッジスペースは535リットルを確保し、リアシートバックを倒せば、容量は1,390リットルにまで拡大する。こうした実用性と、クーペスタイルが「A7 スポーツバック」のアドバンテージである。
もっとも顕著な変更は、六角形をモチーフにしたあたらしいデザインのシングルフレームグリルを採用したことによる、フロントマスクの変更だ。同時にヘッドライトには最新の LED技術をもちいた新型「A8」譲りとなる“マトリクスLEDヘッドライト”を組み合わせている。マトリクスLEDライトは、ロービーム用のLEDにくわえ、ハイビーム用にも25個のLEDを採用。フロントに搭載されたカメラで前方の車両や歩行者を検知し、対向車や先行車を眩惑することないように照射範囲を制御し、最適なライティングをおこなうというものだ。
インテリアでは、アルミニウム/ビューフォート ウォールナットのパネルとバルコナレザーなどの新素材を採用、より質感を向上させているという。フロントシートは、オプションでベンチレーションとマッサージ機能を搭載することができ、4タイプのシートバージョンを用意する。 LTE対応のWi-Fi機能を持つMMI(マルチ メディア インターフェイス)は、フロントガラス上に重要な情報を投影するヘッドアップディスプレイとも連動し、使用感と視認性を向上させた。
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パワフルなエンジンを搭載
そして最大の注目ポイントはエンジンのリニューアルであろう。
日本にも導入される「A7 スポーツバック」へ搭載される総排気量2,994ccのV型6気筒DOHCスーパーチャージャー「3.0TSFI」は、これまで228kW (310ps) であった最高出力を245kW (333PS)に向上させた。
いっぽう「S7 スポーツバック」は、309kW (420ps) の最高出力をもつ4リッターV型8気筒DOHCインタークーラー付きツインターボエンジンが、最高出力を331kW (450ps)にパワーアップ。さらに、高いギアでの低~中負荷のパーシャル時において、シリンダーの半分を休止させる最新のCOD(シリンダー オン デマンド)テクノロジーを採用し燃費向上をはかっている。ちなみに最高出力235kW(320ps)の3.0TDIツインターボ ディーゼルエンジンでは、 あらたに8段ティプトロニックを搭載した。
A7 スポーツバックでは、「アウディ ドライブ セレクト ダイナミック ハンドリング システム」を標準装備しスポーツサスペンションと組み合わせる。そしてS7 スポーツバックではアダプティブ エアサスペンションを採用し、よりスポーティなセッティングも可能になっている。
そのほか、アウディ自慢の安全支援システム「アダプティブ クルーズ コントロール」や「アクティブ レーン アシスト」、「ナイトビジョンシステム」など、最先端のセーフティデバイスも、アップデイトがほどこされている。
アップデートした2モデルは、日本には2014年末もしくは2015年初頭での導入が見込まれている。