PORSCHE PANAMERA Hybrid|ポルシェのハイブリッドは2010年
1月5日、ポルシェは世界中がデビューを待ちわびる4ドアグランツーリスモ「パナメーラ」の世界初となる一般公開を決定した。その場所となるのは4月20~28日に開催される『オート上海』だという。
パナメーラの世界デビューは、19日の記者会見で行われる予定。販売は夏の終わりとアナウンスされている。
さらにポルシェは「パナメーラ」のハイブリッドモデルを2010年までに市場導入することを発表。
搭載されるコンポーネントは、2010年までに市販予定のカイエン・ハイブリッドにも採用されるパラレル式のフルハイブリッドシステム。すでにカイエンの開発車輌は9ℓで100kmの走行を実現、リッター換算だと11.1km/ℓとなる。
このハイブリッドシステムは、ラゲッジコンパートメント内に配置されるバッテリーユニット、パワーエレクトロニクス、そしてエンジンとトランスミッションのあいだに配置されるハイブリッドモジュール(セカンドクラッチ&電気モーター)で構成され、走行条件に応じてエンジンと電気モーターを切り替える、もしくは同時に使用するというもの。
これによって電気モーターのみを使ったエコランから、ポルシェならではのスポーツドライブまでを楽しむことが可能となる。
2009年には内燃機関を搭載したベースモデルが市場導入され、その後、市場動向をみながらハイブリッドモデルを追加する予定だという。
BRAND HISTORY
ドイツを代表するスポーツカーブランドとして世界中の腕利きから圧倒的な支持を得ているのがPORSCHE(ポルシェ)である。はじまりは1931年。20代の頃から自動車エンジニアとして頭角をあらわした奇才・フェルディナンド・ポルシェは、ダイムラー社の技術部長を経験したあと、ドイツのシュトゥットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立して独立。以後、自動車メーカーからさまざまなクルマの開発を託されることになる。なかでも有名なのが、ドイツの「国民車」としてモータリゼーションに大きく貢献した「フォルクスワーゲン・ビートル」だ。
自動車メーカーとして、自らの名を初めて冠したのは、1948年に登場した「356」であった。それからポルシェは「911」「924」「928」といったスポーツカーを世に送り出すとともに、モータースポーツに力を注ぐ。たとえば、世界でもっとも苛酷なレースといわれるルマン24時間で16回の優勝を手に入れたほか、F1でもエンジンサプライヤーとして3度のシリーズ優勝に貢献するなど、輝かしい戦績を収めたのだった。その技術力と走りへのこだわりがいまなお彼らの製品に息づいているのはいうまでもない。
現在は、デビューから45年が経ったいまでもスポーツカーのトップランナーとして高い評価を得る「911」をはじめ、オープンスポーツの「ボクスター」、ボクスターのクーペ版の「ケイマン」、そして、プレミアムスポーツSUVの「カイエン」と、ラインナップすべてが高い人気を誇る。