PORSCHE PANAMERA|『パナメーラ』のオフィシャル写真を公開
PORSCHE PANAMERA|ポルシェ パナメーラ
ポルシェ、『パナメーラ』のオフィシャル写真を公開
ポルシェ(Porsche)は、発売が約9ヶ月後に迫ったまったく新しい4ドア・グランドツーリングスポーツカー『パナメーラ(Panamera)』の公式写真を公開した。
文=ジラフ
競合モデルよりも、幅広く、低いボディ
写真から見るパナメーラのスタイリングは、911に代表される典型的なポルシェの「フロントマスク」「エンジンフードのV字形状」を採用し、このモデルが間違いなくポルシェの新たなラインナップであることを主張している。
気になるボディサイズは、全長4,970 mm、全幅1,931 mm、全高1,418 mm。これはメルセデスのSクラス、同CLSクラス、そしてBMWの7シリーズといった他メーカーの競合4ドアモデルより幅広く、車高もかなり低く抑えられた数値といえるだろう。またスポーティなショートオーバーハングにより、新しく、個性的でスマートなGTであることが表現されている。
室内に目を向けると、新たな空間コンセプトとスポーティなデザインにより、4座シートのどこでも「パイロットのようなフィーリング」、そして「エルゴノミクスに基づく高い快適性」を堪能することが可能である。ラゲッジルームは乗員全員の荷物を収納することができる余裕の容量を実現し、可倒式バックレストの採用で、ラゲッジルームを自在にアレンジしながら、長尺ものや大き目の荷物を積載することも容易となっている。
300psから500psの新型エンジンをラインナップ
エンジンは、パナメーラ専用に開発された新型ユニットを搭載。このエンジンは排気量に応じて300psから500psの最高出力を発生、一部のエンジンにはターボチャージャーも装備されるが、ダイレクト・フューエル・インジェクションの採用により、高出力と低燃費を両立させるという。
トランスミッションは、6速MT、もしくは911の最新モデルに採用されたばかりの、いわゆるデュアルクラッチトランスミッション、7速ポルシェ・ドッペルクップルング(PDK)が採用される。
パラメーラには、スポーティな走りを特徴とした後輪駆動モデルだけでなく、よりパワフルでオールマイティな走りを実現する4WDモデルも用意される。また近い将来には、燃費性能に優れたハイブリッドエンジン搭載モデルの市販化も予定されるが、エンジン、トランスミッション、走行性能、価格、装備内容など詳細は来春発表予定だという。
パナメーラは2009年春にワールドプレミアを果たした後、同年の夏の終わり以降に世界中のポルシェ正規販売店にて販売が開始される予定。
ポルシェ ジャパン http://www.porsche.com/japan/jp/
BRAND HISTORY
ドイツを代表するスポーツカーブランドとして世界中の腕利きから圧倒的な支持を得ているのがPORSCHE(ポルシェ)である。はじまりは1931年。20代の頃から自動車エンジニアとして頭角をあらわした奇才・フェルディナンド・ポルシェは、ダイムラー社の技術部長を経験したあと、ドイツのシュトゥットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立して独立。以後、自動車メーカーからさまざまなクルマの開発を託されることになる。なかでも有名なのが、ドイツの「国民車」としてモータリゼーションに大きく貢献した「フォルクスワーゲン・ビートル」だ。
自動車メーカーとして、自らの名を初めて冠したのは、1948年に登場した「356」であった。それからポルシェは「911」「924」「928」といったスポーツカーを世に送り出すとともに、モータースポーツに力を注ぐ。たとえば、世界でもっとも苛酷なレースといわれるルマン24時間で16回の優勝を手に入れたほか、F1でもエンジンサプライヤーとして3度のシリーズ優勝に貢献するなど、輝かしい戦績を収めたのだった。その技術力と走りへのこだわりがいまなお彼らの製品に息づいているのはいうまでもない。
現在は、デビューから45年が経ったいまでもスポーツカーのトップランナーとして高い評価を得る「911」をはじめ、オープンスポーツの「ボクスター」、ボクスターのクーペ版の「ケイマン」、そして、プレミアムスポーツSUVの「カイエン」と、ラインナップすべてが高い人気を誇る。